これから起きると想定されている巨大災害は、
いずれも短期で終わる前提では語られていません。
南海トラフ地震、首都直下型地震、富士山噴火。
これらはすべて、発生した瞬間よりも、
その後の「日数」が生活を左右する災害です。
ここでは、各災害で想定されている「日数感覚」を整理し、
防災の前提を明確にします。
■① 南海トラフ地震|「年単位」が前提の超長期戦
南海トラフ地震は、日本の防災想定の中でも最も厳しい災害です。
想定されている日数感覚は次の通りです。
・広域停電・断水:数週間〜数か月
・道路・港湾の復旧:数か月〜1年以上
・仮設住宅入居まで:半年以上
・生活再建:年単位
被災地域が広域に及ぶため、
支援が分散し、復旧が同時進行できないのが最大の特徴です。
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南海トラフは「助かったあと」が本番の災害
■② 首都直下型地震|「都市機能停止」の長期化
首都直下型地震は、被害の密度が極端に高くなります。
想定される日数感覚は、
・大規模停電:数日〜1週間以上
・断水・ガス停止:数週間
・帰宅困難者の発生:数日〜長期化
・建物被害による居住制限:数か月
都市部では「家があっても住めない」ケースが多発します。
・エレベーター停止
・水が使えない
・建物安全確認待ち
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首都直下は「生活が止まる期間」が長い災害
■③ 富士山噴火|「終わりが見えない災害」
富士山噴火の特徴は、
いつ終わるか分からないことです。
想定される日数感覚は、
・降灰の継続:数週間〜数か月
・交通・物流障害:長期化
・停電・通信障害:断続的に発生
・生活制限(外出・洗濯・換気):長期間
噴火が続く限り、
日常生活は元に戻りません。
👉
富士山噴火は「生活制限が続く長期戦」
■④ 共通する特徴|初動では終わらない
これら3つの災害に共通するのは、
・初動3日で終わらない
・1週間後から生活の苦しさが増す
・数週間で判断力・気力が落ちる
・数か月単位で生活設計の見直しが必要
という点です。
つまり、
短期戦の防災では、必ず途中で破綻する。
■⑤ 想定日数が示す、防災の前提条件
これらの想定が示しているのは、
・支援はすぐに届かない
・インフラ復旧は時間がかかる
・我慢だけでは乗り切れない
という現実です。
防災は、
「数日耐える」ではなく
「数か月、壊れずに生活する」
という設計に変える必要があります。
■⑥ 備え方が変わる理由
日数感覚が変わると、備えも変わります。
・非常食中心 → 日常食の備蓄
・根性論 → 消耗を防ぐ工夫
・完璧主義 → 続けられる防災
災害が長期戦である以上、
防災は生活設計の一部になります。
■⑦ 未来の災害は「例外なく長期戦」
南海トラフ、首都直下、富士山噴火。
どれも例外なく、
・広域
・長期
・複合的
な災害です。
これは不安を煽る話ではなく、
前提を正しく置くための事実です。
■⑧ 日数を知ることが、防災の第一歩
防災は、
・何が起きるか
ではなく
・どれくらい続くか
を知ることで、現実的になります。
日数感覚を知らないままの防災は、
途中で必ず行き詰まります。
■まとめ|想定災害はすべて「長期戦」
これから想定されている巨大災害は、
すべて長期戦が前提です。
結論:
南海トラフ地震・首都直下型地震・富士山噴火はいずれも、数週間〜年単位の影響が想定される長期戦の災害であり、その日数を前提に防災を組み立てなければ、助かったあとに生活が立ち行かなくなる。
防災は、
「いつ起きるか」よりも
「どれだけ続くか」を知ることから始まります。
長期戦を前提にした意識改革こそが、
これからの防災の土台です。

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