【防災士が解説】防災×中長期避難|防災バッグが重くなる問題の“現実的な解決策”

中長期避難を想定すると、
多くの人がここで止まります。

「必要な物を入れていくと、バッグが重すぎる」

これは感覚の問題ではなく、
設計の問題です。


■① 防災バッグが重くなる本当の理由

防災バッグが重くなる原因は、ほぼこの3つです。

・全部を一つに詰め込もうとする
・使うタイミングを分けていない
・「不安」を重量に変えている

結果、
・背負えない
・動けない
・結局使われない

という失敗につながります。


■② 解決策は「時間軸で分ける」

中長期避難の防災バッグは、
使う時間帯で分けると一気に軽くなります。

考え方はこれだけ。

・0〜24時間
・2日目以降
・落ち着いてから


■③ 0〜24時間用(最軽量)

この時間帯の目的

・逃げる
・判断する
・生き延びる

入れる物

・水(最小限)
・行動食
・スマホ/バッテリー
・ライト
・貴重品
・薬

👉 重さより即応性優先


■④ 2日目以降用(生活支援)

この時間帯の目的

・消耗を止める
・眠る
・清潔を保つ

入れる物

・着替え
・タオル
・衛生用品
・簡易トイレ
・耳栓/アイマスク

👉 ここからは転がす前提(スーツケース)


■⑤ 落ち着いてから用(回復)

この時間帯の目的

・心を保つ
・生活を整える

入れる物

・ノート/筆記用具
・本
・写真
・嗜好品

👉 心の回復は後から効く


■⑥ 軽くする最大のコツは「削る勇気」

防災で一番難しいのは、
やらない決断です。

・使わないかもしれない物
・他人と共有できる物
・現地で代替できる物

これらは、
最初のバッグから外す。


■⑦ 重さの目安(現実ライン)

・リュック:体重の10〜15%以内
・スーツケース:転がせればOK

これを超えると、
体力より先に判断力が落ちます。


■まとめ|防災バッグは「段階設計」

中長期避難の防災バッグは、

・一つにまとめない
・時間で分ける
・重さに上限を決める

この3点で、
現実的な装備になります。

重くて動けない防災は、
防災ではありません。

動ける重さこそが、
本当に役に立つ備えです。

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