【防災士が解説】防災×分担設計|防災バッグは「リュック」、中長期避難は「スーツケース」が最適解

防災バッグを考えるとき、
多くの人が一つにまとめようとします。

しかし、
中長期避難まで想定すると、
その考え方自体が破綻します。


■① 防災バッグと中長期避難バッグは役割が違う

まず整理します。

・防災バッグ(リュック)
→ 命を守る・動くための道具
・中長期避難バッグ(スーツケース)
→ 生活を壊さないための道具

同じ「避難用」でも、
目的がまったく違います。


■② 防災バッグは「背負って逃げる」前提

防災バッグは、
次の条件を満たす必要があります。

・両手が空く
・段差・瓦礫に対応できる
・走れる
・人を支えられる

この条件を満たすのは、
リュック一択です。

重さの目安は、
「背負ったまま30分以上歩ける重さ」。


■③ 防災バッグ(リュック)に入れる考え方

リュックに入れるのは、
初動と判断を支える物だけです。

・水(最小限)
・行動食
・ライト
・バッテリー
・貴重品
・薬

生活用品は、
ここでは最小限に抑えます。


■④ 中長期避難は「運ぶ」から「転がす」へ

避難が長引くと、
体力よりも生活が問題になります。

・着替えが足りない
・清潔が保てない
・寒い
・眠れない

ここで活躍するのが、
スーツケースです。


■⑤ 中長期避難バッグはスーツケースが合理的

スーツケースの利点は明確です。

・重くても運べる
・容量が大きい
・中身が整理しやすい
・床に置いても自立する

中長期では、
「背負う」より「転がす」が正解です。


■⑥ スーツケースに入れる物の考え方

スーツケースには、
生活を支える物を入れます。

・着替え
・タオル
・衛生用品
・簡易トイレ
・防寒具
・筆記用具

ここは、
心と尊厳を守る装備です。


■⑦ 二つに分けることで「軽さ」と「安心」を両立

リュックとスーツケースを分けると、

・初動で迷わない
・重さに耐えなくていい
・状況に応じて選べる

という状態が作れます。

全部を一つに詰めないことが、
防災を現実にします。


■⑧ 中長期避難では「切り替え」が重要

・最初はリュック
・落ち着いたらスーツケース

この切り替えを想定しておくと、
避難生活が格段に楽になります。


■まとめ|防災バッグは二段構えが基本

結論はシンプルです。

結論:
防災バッグはリュック、中長期避難はスーツケース

この分担設計が、
「助かる防災」から
「壊れない防災」へつながります。

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