中長期避難が続く中で、多くの被災者が口にする言葉があります。
「行政は何をしているのか」
「いつまで待てばいいのか」。
しかし、防災の現場に立つと、
希望が失われる本当の原因は、行政の対応そのものではない
と感じる場面が少なくありません。
■① 中長期避難で希望が揺らぐ瞬間
希望が揺らぐのは、被災直後ではありません。
・時間が経った
・支援が「日常化」した
・注目が薄れた
この段階で、心が静かに疲弊していきます。
■② 防災士として見た「行政に期待しすぎる危うさ」
現場で多かったのは、
・行政が決めてくれると思っていた
・支援が続く前提で生活していた
・説明がない=見捨てられたと感じる
という認識のズレでした。
■③ 行政の支援には明確な限界がある
行政支援には、
・予算
・制度
・期限
があります。
これは冷たい話ではなく、
仕組みとして必ず存在する制約です。
■④ 行政側が言いにくい本音
行政は、
・すべてを救えない
・個別の心情まで支えきれない
・先の見通しを断言できない
という現実を抱えています。
しかし、これは被災者に直接伝えにくい本音でもあります。
■⑤ 防災士から見た実際に多かった失敗
実際に多かったのは、
・行政待ちで動けなくなる
・判断をすべて外に委ねる
・「まだ支援があるから」と先延ばしする
結果として、希望を自分で手放してしまうケースでした。
■⑥ 希望は「与えられるもの」ではない
中長期避難では、
希望は誰かから与えられるものではありません。
・自分で区切る
・自分で決める
・自分で小さく進む
この積み重ねが、心を守ります。
■⑦ 自律型避難という考え方
自律型避難とは、
・支援を拒否することではない
・行政を否定することでもない
「支援を理解した上で、自分の軸を持つこと」です。
■⑧ 希望をつなぐために今日できること
今日できることは難しくありません。
・明日やることを一つ決める
・支援情報を整理する
・相談先を一つ確保する
小さな主体性が、希望の灯を消さない鍵になります。
■まとめ|行政の限界を知ることが希望を守る
中長期避難において大切なのは、
行政に期待しすぎないことではありません。
結論:
行政の限界を理解し、自分の希望を自分で支える視点を持つこと。
防災士として現場で感じたのは、
行政と対立した人ではなく、
行政の仕組みを理解し「自分の一歩」を踏み出した人ほど、
長い避難生活を乗り越えていたという事実です。
希望は、制度の外側にあります。

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