【防災士が解説】防災×避難生活|「プライバシーがない」ことが心を追い込む理由

避難所生活で、多くの人が真っ先に直面するのが「プライバシーの欠如」です。
命は助かっても、心がじわじわ削られていく。
その最初の引き金が、プライバシーのない空間です。


■① 避難所には「仕切り」がほとんどない

多くの避難所では、
・体育館
・公民館
・学校の教室
など、広い空間に人が集まります。

そこには個室はなく、基本は雑魚寝。
仕切りがあっても簡易的で、視線や音は遮れません。


■② 着替え・会話・睡眠が常に「見られる」

避難所では、
・着替えをする
・家族と話す
・横になって眠る

そのすべてが、他人の視線の中で行われます。
「見られているかもしれない」という緊張状態が続くことで、
無意識に心が休まらなくなります。


■③ プライバシー不足は強い精神的ストレスになる

人は本来、
「一人になれる時間」
「気を抜ける空間」
があって、心のバランスを保っています。

それが奪われると、
・イライラ
・不安
・無力感
・孤独感

が一気に増幅します。


■④ 防災士から見た実際に多かった失敗

現場で多かったのは、
「自分は大丈夫」と我慢し続けた結果、
ある日突然、涙が止まらなくなるケースです。

プライバシーのストレスは、
少しずつ、確実に蓄積していきます。


■⑤ 誤解されがちなポイント

「仕切りがないくらい我慢すればいい」
これは大きな誤解です。

プライバシーの欠如は、
性別・年齢を問わず、誰にとっても負担になります。
特に、女性・子ども・高齢者には深刻です。


■⑥ 行政側が言いにくい本音

避難所運営では、
人員・物資・時間が常に不足しています。

本当は十分な仕切りを用意したい。
でも、現実的に追いつかない。
これが行政側の本音です。


■⑦ 自律型避難でできる小さな工夫

だからこそ、
・タオル
・布
・S字フック
・洗濯ばさみ

などを使い、自分で視線を遮る工夫が重要になります。
「自分の空間」を少しでも作ることが、心を守ります。


■⑧ プライバシーは贅沢ではなく必需品

プライバシーは、
わがままでも贅沢でもありません。

避難生活を長引かせないための、
重要な「心のインフラ」です。


■まとめ|心が壊れる前に守るべきもの

避難所生活で最初に削られるのは、心の余裕です。
その原因の一つが、プライバシーの欠如です。

結論:
プライバシーを守る工夫は、避難生活を乗り切るための必須対策。

防災士として現場を見てきた中で、
「心が先に壊れる人」を何度も見てきました。
だからこそ、命だけでなく、心を守る備えが必要です。

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