災害という言葉を聞くと、多くの人は地震・台風・豪雨などを思い浮かべます。
しかし、避難所や被災地で繰り返し問題になるのが「感染症の蔓延」です。
これは本当に“災害”ではないのでしょうか。
■① 感染症は災害と同時に起きる「二次災害」
感染症の流行は、単独で起きることもありますが、
災害時には避難所・仮設住宅・在宅避難の環境悪化により一気に広がります。
災害そのものではなく、
災害が引き金となって起きる二次災害として現れます。
■② 避難所は感染症が広がりやすい条件が揃う
避難所では、
・人が密集する
・換気が不十分
・睡眠不足
・清潔が保てない
といった状況が重なります。
これは感染症にとって、最悪の環境です。
■③ 防災士から見た実際に多かった失敗
現場で多かったのは、
「命の危険は去ったから安心」という油断です。
感染症対策が後回しになり、
数日後に発熱者が一気に増えるケースを何度も見てきました。
■④ 誤解されがちなポイント
「感染症は病気であって災害ではない」
この考えが、対応を遅らせます。
実際には、
被災者の生活基盤を壊すという意味で、災害と同じ影響力を持ちます。
■⑤ 感染症がもたらす本当の被害
感染症が広がると、
・医療機関が逼迫する
・高齢者や子どもが重症化する
・避難所の運営自体が崩れる
結果として、災害対応全体が弱体化します。
■⑥ 行政側が言いにくい本音
すべての避難所で、
十分な隔離・衛生管理を即座に行うことは困難です。
そのため、
個人レベルの感染症対策が非常に重要になります。
■⑦ 自律型避難としての感染症対策
・マスクの常備
・体拭きシートの活用
・手洗い代替手段の準備
・体調不良時は無理に我慢しない
これらは、自分と周囲を守る行動です。
■⑧ 避難服のススメ
着替えができることは、
清潔を保ち、感染症リスクを下げます。
普段着をローリングストックする「避難服」は、
感染症対策としても有効です。
■まとめ|感染症は「見えにくい災害」
感染症の蔓延は、
地震や台風のように目に見えません。
結論:
感染症の蔓延は、静かに進行する災害である。
防災士として現場を見てきた立場から言えるのは、
感染症を軽視した避難所ほど、
後から大きな混乱と被害を生んでいたという事実です。
災害対策に感染症対策を含めることは、もはや必須です。

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