冬の災害時、見落とされがちですが深刻なのが「濡れた服が乾かない問題」です。
雨・雪・汗・結露で濡れた衣類が乾かない状態は、体温低下と体調悪化を確実に招きます。
■① 冬の避難所は「乾かない環境」が前提
体育館や公民館は暖房能力が弱く、湿度も高くなりがちです。
洗濯はもちろん、部屋干しもほぼ不可能な環境が続きます。
■② 濡れた服は体温を一気に奪う
濡れた衣類は、乾いている状態よりも何倍も体温を奪います。
特に下着・靴下・インナーが濡れたままだと、低体温症のリスクが急上昇します。
■③ 防災士から見た実際に多かった失敗
現場で多かったのは「少し濡れただけだから大丈夫」という判断です。
この油断が、風邪・発熱・体調悪化につながるケースを何度も見てきました。
■④ 誤解されがちなポイント
「上着を着れば寒くない」
実際には、濡れたインナーがある限り、体は冷え続けます。
外側より内側の乾燥が重要です。
■⑤ 濡れ対策の基本は“予備”
・下着
・靴下
・インナー
この3点は必ず複数枚必要です。
特別な防災用品ではなく、普段着のローリングストックが最も現実的です。
■⑥ 行政側が言いにくい本音
避難所で洗濯・乾燥まで支援する体制は整っていません。
衣類の乾燥は、基本的に個人対応が前提になります。
■⑦ 自律型避難としての衣類管理
濡れたら着替える、乾かない前提で備える。
これは自己防衛であり、わがままではありません。
■⑧ 避難服という考え方
速乾性のあるスウェットや化繊インナーは、冬の避難生活で非常に有効です。
普段着を避難服として回す意識が、体調を守ります。
■まとめ|濡れは静かなリスク
冬の避難所では、濡れた衣類が「体調悪化の引き金」になります。
結論:
濡れた服を放置することは、寒さより危険な選択になる。
防災士として被災地を見てきた中で、
「乾かない服」が原因で体調を崩した人を数多く見てきました。
冬の防災では、着替えの量と質が命を左右します。

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