冬の避難生活では、「寒い」「冷える」という状態が続くことで、気づかないうちに体調を崩していく人が少なくありません。
これは一時的な不調ではなく、避難生活の長期化とともに深刻化する“静かなリスク”です。
■① 冷えは体力を確実に奪っていく
寒さにさらされ続けると、体は体温維持のためにエネルギーを消耗します。
結果として、普段よりも早く疲れ、回復もしにくくなります。
■② 免疫力が低下しやすい環境
冷えは血流を悪化させ、免疫機能を低下させます。
避難所という集団生活の中では、感染症リスクが一気に高まります。
■③ 軽い不調が見過ごされやすい
「寒いから仕方ない」
「みんなも同じだから我慢しよう」
この考えが、初期症状を見逃す原因になります。
■④ 現場で多かったのは“後から一気に崩れる”ケース
防災士として現場で見てきたのは、
数日〜1週間ほど我慢を続けた後、急激に体調を崩す人でした。
冷えは蓄積します。
■⑤ 高齢者・持病のある人は特に注意
体温調節機能が弱い高齢者や、
心臓・呼吸器・糖尿病などの持病がある人は、冷えが命に直結することもあります。
■⑥ 行政支援が追いつく前に起きる問題
毛布・暖房・防寒物資が十分に行き渡るまでには時間がかかります。
その“空白期間”に体調を崩すケースが非常に多いのが現実です。
■⑦ 冷え対策は医療対策でもある
防寒は快適性の問題ではありません。
体調悪化・通院・入院を防ぐ、重要な医療的予防策です。
■⑧ 我慢しない判断が自律型避難につながる
「我慢する」ではなく、
「自分で自分の体を守る」という意識が、長期避難では重要になります。
■まとめ|冷えは“体調不良の入口”
冷えは単独で起きる問題ではなく、
体調悪化・感染症・慢性疲労の入口になります。
結論:
冬の避難生活では、冷えを感じた時点で“対策が必要なサイン”と捉えることが重要です。
防災士としての現場経験から言えるのは、
早めに冷え対策をしていた人ほど、長期避難でも大きく体調を崩しませんでした。
冷え対策は、自律型避難の第一歩です。

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