冬の避難所生活で、「これで今日を越えられる」と感じさせてくれたのが、明日への不安が“少しだけ”和らいだ瞬間です。不安がゼロになる必要はありません。少し下がるだけで、人は持ちこたえられます。
■① 冬は不安が連鎖しやすい
寒さ、情報不足、疲労が重なると、不安は次々と連鎖します。特に夜間は、先の見えなさが強調され、思考が止まらなくなりがちです。
■② 「少し和らぐ」だけで十分
明確な解決や確約がなくても、「今日はここまで分かった」「明日はこれがある」という小さな材料があれば、不安は下がります。ゼロを目指さないことが重要です。
■③ 現場で見た“踏みとどまれた瞬間”
現場では、情報共有や声かけ、見通しが少し示された後に、「今日は眠れそう」と話す人を多く見てきました。不安が一段下がるだけで、回復が始まります。
■④ 不安が下がると判断が戻る
不安が高いままだと、人は極端な判断に傾きがちです。少し和らぐことで、現実的な選択肢が見えるようになります。これは安全行動につながります。
■⑤ よくある誤解
「安心させすぎると油断する」という考えは誤解です。過度な楽観は不要ですが、不安を下げることは安全を高めます。
■⑥ 個人でできる現実的な向き合い方
不安が強い時は、「分かっていること」「分からないこと」を分けて書き出してください。整理されるだけで、不安は一段落ちます。
■⑦ やらなくていい防災
将来の最悪ケースを延々と想定し続ける必要はありません。考える時間を区切ることも、防災行動です。
■⑧ 今日できる最小行動
今日できる行動は一つだけです。「明日について分かっていること」を一つだけ確認してください。
■まとめ|不安が一段下がれば進める
冬の避難所で明日への不安が少し和らいだことは、心の持久力を支える大きな力になりました。不安は完全に消さなくていいのです。
結論:
冬の防災では、不安をゼロにするより「一段下げる」ことが継続を支えます。
防災士として現場を見てきた経験から言えるのは、不安が少しでも下がる材料が共有されていた避難所ほど、混乱や消耗が少なかったということです。冬の備えは、不安の下げ方まで含めて考えることが重要です。

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