冬は防寒のために厚着をしますが、火災時にはこの厚着が逃げ遅れや重傷の原因になることがあります。暖かさが、そのまま安全につながるとは限りません。
■① 厚着は動きを確実に鈍らせる
コート、重ね着、分厚い部屋着は、立ち上がる・しゃがむ・方向転換といった基本動作を遅らせます。火災時の数秒の遅れが、致命的になります。
■② 厚着は煙を吸い込みやすい
衣類が多いと姿勢を低く保ちにくく、結果として煙の高い位置で呼吸してしまいます。冬はこの影響で、一気に判断力を失うケースが増えます。
■③ 現場で見た「着込んだまま動けなかった例」
元消防職員として現場で見てきたのは、厚着のまま逃げようとして転倒し、そのまま動けなくなったケースです。暖かさより、動きやすさが重要でした。
■④ 燃え広がりやすい素材が多い
ダウン、フリース、化学繊維の重ね着は、着衣着火時に一気に燃え広がる危険があります。重ね着ほど、被害は深刻になります。
■⑤ よくある誤解
「寒いから着ていた方が安全」という考えは誤解です。火災時は、防寒よりも逃げ切れるかどうかが最優先です。
■⑥ 命を守る現実的な考え方
火災時は、着替えたり整えたりせず、そのまま逃げる。動きやすい服装で過ごす時間帯を意識するだけでも、リスクは下げられます。
■⑦ やらなくていい防災
逃げる前に上着を重ねる、完全防寒にしてから避難する必要はありません。その数秒が命取りになります。
■⑧ 今日できる最小行動
今日できる行動は一つだけです。自宅で「この服装で走れるか」を一度確認してみてください。
■まとめ|冬は動ける服装が命を守る
冬の火災では、厚着が逆に危険になる場面があります。暖かさより、動けることが生存につながります。
結論:
冬の防災では、「厚着より動きやすさ」を優先する判断が命を守ります。
元消防職員として現場を見てきた経験から言えるのは、身軽に動けた人ほど、煙や炎から早く離れられていたということです。冬の防災は、服装の考え方から見直すことが重要です。

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