【防災士が解説】防災×体の清潔|アルコールウエットティッシュは災害時に本当に役立つ?

災害用の持ち物リストを見ると、
よく入っているのが「アルコールウエットティッシュ」。

しかし、
災害現場や避難所で実際に使われていたのは、
必ずしもアルコールタイプだけではありません

体を拭く、清潔を保つという視点で見ると、
知っておくべきポイントがあります。


■① 災害時に「体を拭けない」ことが最大のストレス

断水が起きると、
・入浴できない
・シャワーが使えない
・洗面所が使えない

この状態が数日続きます。

災害現場で多く聞かれたのは、
「寒さ」や「空腹」よりも、
体を洗えない不快感がつらいという声でした。


■② アルコールウエットティッシュのメリット

アルコールタイプの強みは明確です。

・手指の除菌ができる
・トイレ後の衛生管理
・感染症対策に有効

特に避難所では、
手指消毒用として非常に重宝されました。


■③ 防災士から見た実際に多かった失敗

多かった失敗は、
「体拭き=アルコールウエットティッシュ」という誤解です。

・肌が荒れる
・冬は冷たくて使いにくい
・乾燥やヒリヒリ感が強い

特に高齢者や子どもには、
負担になるケースが目立ちました。


■④ 行政側が言いにくい本音

行政の備蓄では、
アルコール製品は感染症対策が優先されます。

しかし本音としては、
体を拭く用途には別のものが望ましい

清潔維持と除菌は、
本来分けて考えるべきだからです。


■⑤ 体拭きに本当に役立つのは「ノンアルコール」

体を拭く目的なら、
おすすめは以下です。

・ノンアルコールの体拭きシート
・介護用の大判ウエットシート
・赤ちゃん用のおしり拭き

肌への刺激が少なく、
全身に使えるため、
避難所生活での満足度が大きく違います。


■⑥ 冬の災害では「冷え対策」が重要

冬の災害では、
アルコールシートは体温を奪いやすい。

・低体温のリスク
・拭くのをためらう
・清潔維持を諦めてしまう

可能であれば、
体拭きシートを温めて使う工夫も有効です。


■⑦ 自律型避難を支える「清潔の備え」

自律型避難では、
避難所に頼らず生活を維持する力が重要です。

・体を拭ける
・着替えられる
・不快感を減らせる

清潔を保つことは、
心を守る防災でもあります。


■⑧ 防災的に正しい使い分け

おすすめの組み合わせはシンプルです。

・アルコールウエットティッシュ:手指・物の除菌用
・ノンアルコール体拭きシート:体用

この役割分担だけで、
災害時の快適さは大きく変わります。


■まとめ|体拭き目的なら「アルコール以外」が正解

アルコールウエットティッシュは役立ちます。
しかし万能ではありません。

結論:
体拭きには、ノンアルコールの体拭きシートが最適

防災士として現場を見てきた経験から言えるのは、
清潔を保てた人ほど、
避難生活で心身を崩しにくかったという事実です。

体を拭ける準備は、
命を直接守らなくても、
「生活を守る」重要な防災備えです。

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