【防災士が解説】「ドッグフード × 防災」── ペットは“家族”。非常時に欠かせない“命の備え”を整える

災害時、
人間以上に弱い立場に置かれるのが ペット(犬) です。

停電・断水・物資不足が起きると、
普段のドッグフードが手に入らず、
“人の食べ物で代用して体調を崩す”ケースがとても多く報告されています。

だからこそ、
ドッグフードの備蓄はペットの命を守る防災対策そのもの。

犬はストレスに弱く、食事の変化に敏感。
災害時こそ「いつもの餌」が命を守ります。


■ なぜドッグフードが防災で重要なのか?

災害時はペット用品の供給が最も遅れる
避難所ではペットの食事は基本「持参のみ」
人間の食事を与えると体調不良になりやすい
犬は環境ストレスで食欲を落とす
“いつもの餌”で安心感を取り戻せる

災害時、犬の不安を和らげる最大のポイントは
“普段通りの食事”ができること です。


■ ドッグフード × 防災

家庭にある一般アイテムと組み合わせて役立てる15の実践法


① 密閉容器 × ドッグフード

→ 湿気を防ぎ、保存期間が延びる。


② ジップロック × ドッグフード

→ 一日分ずつ小分けにして避難バッグへ。


③ 水筒 × ドッグフード

→ 容器としても、餌入れとしても代用可能。


④ ペットボトル水 × ドッグフード

→ 食べ合わせで消化を助ける。水は必ず犬専用に確保。


⑤ 携帯スプーン × ドッグフード

→ 災害時に衛生的に与えられる。


⑥ バスタオル × ドッグフード

→ 不安な犬を落ち着かせながら食事が可能。


⑦ 折りたたみボウル × ドッグフード

→ 避難所・車中避難で必須。


⑧ キャリーケース × ドッグフード

→ 一緒に保管すると避難時の出し忘れを防げる。


⑨ ウェットティッシュ × ドッグフード

→ 食後の口周り・手の清掃に便利。


⑩ ビニール袋 × ドッグフード

→ 匂い漏れの防止・分別ゴミ袋としても活躍。


⑪ ペットシーツ × ドッグフード

→ 食事スペースを清潔に保てる。


⑫ 乾電池式ランタン × ドッグフード

→ 夜間の避難時の食事で必須の灯り。


⑬ クレート × ドッグフード

→ “安心できる場所”で落ち着いて食べられる。


⑭ タオルケット × ドッグフード

→ ストレスで食欲が落ちた犬の心を安定させる。


⑮ リュック × ドッグフード

→ 持ち運びしやすく、飼い主の負担軽減。


■ どれくらい備蓄するべき?

最低でも7日分(できれば14日分)
● 水はドッグフードの 2倍量 が目安
● いつものフードを“ローテーション備蓄”で新鮮に

【例】
体重10kg → 1日200g × 14日=2.8kg備蓄


■ 避難所での“ドッグフード問題”

避難所では…
● ペット専用フードは配られない
● 人の食事の残りを与えるのは危険
● ペットスペースが分かれることも多い

だからこそ、
飼い主が自分で備えることが絶対条件。


■ ドッグフード備蓄に向いているタイプ

ドライフード(常温保存・軽量・長期保存)
● 小粒タイプ(環境ストレスで食べやすい)
● ジップ式パッケージ
● ウェットフードは“嗜好性UP用”に数個でOK


■ 飼い主がやってはいけないこと

● 災害時に“人間の残り物”を与える
● 急にフードを変える
● 水不足だからと給水量を減らす
● ストレスで吠える犬を叱りつける
● 避難時に食器を忘れる

災害時の犬は極度に不安になっています。
“変化を避けること”が最も重要。


■ まとめ

ドッグフード × 防災 は、
“ペットの命を守るための基本中の基本” の備え。

  1. 災害時はペットフードの供給が極端に遅れる
  2. いつもの餌が“心の安定”になる
  3. 家の道具と組み合わせることで避難生活が快適に
  4. 7〜14日分のフード+水の備蓄が必須
  5. 小分け・密閉・避難袋セットで準備が完璧になる

ペットは家族。
飼い主の備えで“犬の命と心”を守りましょう。

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