冬の停電では、
「寒いから冷蔵庫は大丈夫」
と思われがちです。
しかし現場では、
食品ロスと食中毒リスクが同時に起きるケースを何度も見てきました。
■① 冬でも冷蔵庫は安全とは限らない
停電すると、
・庫内温度管理ができない
・開閉による急激な温度変化
・冷凍と冷蔵の境界が曖昧
が一気に進みます。
外が寒くても、
庫内は想像以上に傷みやすいのが現実です。
■② 絶対にやってはいけない行動
停電中に多い失敗が、
・何度も冷蔵庫を開ける
・中身を確認し続ける
・半解凍状態で再冷凍
これらは、
食品を一気に劣化させます。
■③ 停電中は「開けない」が最強の対策
基本原則はひとつ。
冷蔵庫は極力開けない。
目安として、
・冷蔵庫:開けなければ約4時間
・冷凍庫:満杯なら24時間以上
温度を保てます。
■④ 食品の優先順位を決める
停電前後で判断する順番は、
① 生肉・生魚
② 乳製品
③ 作り置き
④ 調味料
「傷みやすいものから使う」
これが鉄則です。
■⑤ 冬ならではの一時退避という選択
状況次第では、
・屋外(日陰・低温)
・ベランダ
・雪のある地域
を一時的な冷蔵庫代わりに使える場合もあります。
ただし、
動物・直射日光・転倒には注意が必要です。
■⑥ 冷凍庫は“詰めておく”ほど強い
冷凍庫は、
・中身が多い
・保冷剤が入っている
ほど温度が下がりにくくなります。
冬の停電対策として、
冷凍庫は常に7割以上が理想です。
■⑦ 停電復旧後の危険な判断
復旧後にやりがちな失敗が、
・匂いを確認せず食べる
・見た目だけで判断
・再冷凍して安心する
「少しでも怪しい」は
迷わず処分が正解です。
■⑧ 今日できる最小の備え
・冷蔵庫の開閉ルールを決める
・保冷剤を常備する
・非常食を冷蔵庫外に用意
これだけで、
停電時の判断が一気に楽になります。
■まとめ|冬の停電は「食品管理」が生活を左右する
元消防職員として伝えたいのは、
冬の停電で困るのは
寒さだけではないという事実。
食べられるものを守ることは、 生き延びる力を守ること。
冷蔵庫は、
開けない勇気が命を守ります。

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