【防災士が解説】避難生活では「眠れなくなる」ことがよくある理由

避難生活に入ってから、
「布団に入っても眠れない」
「夜中に何度も目が覚める」
と感じる人は少なくありません。

これは体力不足ではなく、
避難という環境が睡眠に強く影響しているためです。


■① 脳が「警戒モード」のままになっている

避難生活では、

・環境音が多い
・人の出入りが気になる
・先の見えない不安が続く

といった要因が重なります。

脳は危険を察知しようとして、
無意識に警戒を続けます。
その結果、体は横になっても眠りに入りにくくなります。


■② 眠れないのは「心が休めていない」サイン

眠れないと、

「昼間に何もしていないからだ」
「気合が足りない」

と自分を責めてしまいがちです。

しかし避難中の不眠は、
心が休めていないことのサインです。

意思の問題ではありません。


■③ 夜は不安が強くなりやすい

避難生活では、
夜になると情報も刺激も減り、
考えが頭の中で膨らみやすくなります。

・これからどうなるのか
・家や仕事のこと
・元の生活に戻れるのか

こうした思考が止まらず、
眠りを妨げることがあります。


■④ 無理に眠ろうとしない方が楽になる

「早く寝なきゃ」
「明日に響く」

そう思うほど、
体は緊張してしまいます。

眠れない夜は、

・横になって目を閉じる
・呼吸だけに意識を向ける

それだけでも十分です。
眠ることだけが休息ではありません。


■⑤ 眠れない夜の過ごし方

避難生活で眠れない夜は、

・スマホを見る時間を減らす
・静かな音を聞く
・気持ちをメモに書く

といった、
刺激を減らす行動が助けになります。

短い睡眠でも、
心の負担を減らすことは可能です。


■⑥ 眠れなさを「異常」と決めつけない

避難生活では、
眠れない日が続くこともあります。

それを異常だと決めつけると、
さらに不安が強まります。

「今はそういう時期」
と受け止めることが、
心を守る第一歩です。


■⑦ 眠れなくても責めない防災

防災とは、
理想的な生活を送ることではありません。

・眠れなくてもいい
・休めていなくても責めない
・少しずつ戻ればいい

この姿勢が、
避難生活で心を壊さないための、
現実的で静かな防災になります。

眠れない夜は、
心が守ろうとしている証拠でもあります。

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