【防災士が解説】マイ・タイムラインとは?大雨・台風で「迷わない避難」を実現する最強の防災ノート

毎年の豪雨災害で一番多いのが “逃げ遅れ”。
その原因の多くは「いつ避難すべきか分からない」という迷いです。

その迷いをゼロにする仕組みが
マイ・タイムライン(わが家の防災行動計画) です。


■ マイ・タイムラインとは?

台風や大雨のときに
「自分や家族が、どのタイミングで、どう行動するか」
を事前に決めておく“避難の行動計画”。

いわば 家族専用の防災シナリオ

国土交通省も推奨している非常に重要なツール。


■ なぜ必要なのか?

災害時は、判断が遅れるほど危険が増す。

● 大雨は急に状況が悪化
● 夜間は視界が悪い
● 子ども・高齢者がいると移動に時間がかかる
● 迷っているうちに川が氾濫することも

マイ・タイムラインは、
「迷い」をなくし「即決できる」ための準備。


■ マイ・タイムラインに書くべき内容

▼ ① 気象情報をどう確認するか

● キキクル
● 市町村の防災メール
● まもるくん
● NHKニュース防災

情報の取り方を先に決めておく。


▼ ② 避難する“基準”

● 警戒レベル3 → 高齢者・子どもを先に避難
● 警戒レベル4 → 家族全員が避難開始
● 夜間や豪雨で外が危険 → 自宅2階へ垂直避難

家族で統一しておくと迷いがなくなる。


▼ ③ 避難先

● 指定避難所
● 二次避難所(混雑回避)
● 親戚・知人宅
● ホテル避難(最近増えている)

複数の選択肢があると安心。


▼ ④ 持ち物リスト

● 非常持ち出し袋
● スマホ充電器
● 水・簡易トイレ
● 子どもの薬・ミルク
● ペット用品

避難準備を「自分の言葉」で書いておく。


▼ ⑤ 家族の役割分担

● 誰が何を準備するか
● 子ども・高齢者を誰が誘導するか
● 車で行くか、徒歩で行くか
● ペットは誰が抱えるか

役割を決めるだけで動きが3倍スムーズ。


■ マイ・タイムラインの大きな効果

● 避難判断が早くなる
● 家族が迷わない
● 夜間でも行動できる
● 高齢者・子どもを安全に避難させられる
● 家族の不安が激減する

「逃げ遅れゼロ」につながる最強の防災ツール。


■ 作るのは“完璧”でなくていい

マイ・タイムラインは
“日常生活に合わせた簡易版”で十分。

✔ A4紙1枚
✔ スマホのメモ
✔ 家族LINEに保存
✔ 冷蔵庫に貼る

形は問いません。

大切なのは 「家族全員が同じ行動基準を知っていること」


■ まとめ

マイ・タイムラインは、
大雨・台風で命を守るための“わが家の行動マニュアル”。

・避難のタイミング
・情報収集方法
・避難先
・持ち物
・役割分担

これを決めるだけで、
災害時の不安が一気に消え、判断が早くなります。

家族の命を守るために、
今日から「わが家のタイムライン」を作ってみてください。

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