【防災士が解説】海の日とは?夏の安全にもつながる“海の記念日”の本当の意味

7月の祝日としておなじみの「海の日」。
実はレジャーのイメージだけでなく、
日本の海の恵み・海の安全を考える日 としてつくられた特別な祝日です。

ここでは、海の日の由来と、
夏の防災・水難事故防止の観点からもわかりやすくまとめます。


■ 海の日とは?

海の恩恵に感謝し、
日本の発展と暮らしを支えてきた海に思いを馳せる祝日。

● 制定:1995年(国民の祝日に追加)
● 目的:海の恩恵に感謝し、海洋国ニッポンの繁栄を願う
● もともとは「海の記念日」がルーツ

日本は四方を海に囲まれ、
食・貿易・漁業・観光…あらゆる産業が海と深く関係しています。


■ “海の日が作られた理由”

ルーツは 明治天皇が船で北海道を巡幸し、無事帰港した日(1876年) に由来。

その後、海運の発展・海上安全・海の恵みを祝う日として成長。


■ 海の日だからこそ知っておきたい“海の防災・安全”

夏は海の事故が最も増える季節。
海の日は、レジャーの安全を考える絶好のタイミングです。


■ ① 海難事故で多い3大パターン

● 離岸流(リップカレント)に流される
● 立ち入り禁止区域で遊ぶ
● 子どもの水遊び中の事故

海水浴場の事故の多くは「油断」。


■ ② 高波・離岸流への対策

● 旗の色(赤旗=遊泳禁止)を必ず確認
● 監視員のいる海水浴場で遊ぶ
● 波が高い日は絶対に海に入らない
● 離岸流の発生しやすい場所に近づかない

“海の流れは大人でも太刀打ちできない”ことを忘れない。


■ ③ 子どもの事故を防ぐ

● 必ず大人が手を伸ばせる距離に
● ライフジャケットを着用
● 浮輪だけに依存しない
● 飲酒後に海に入らない(事故の常連)

子どもの水難事故はほぼ100%防げる。


■ ④ 熱中症・日焼け対策も重要

● 帽子
● 水分補給
● 日焼け止め
● パラソル・テント
● ラッシュガード

海辺は紫外線・照り返しが強く、陸より危険度が高い。


■ ⑤ 台風前後の海には絶対に近づかない

台風・低気圧のうねりは数日前から危険。

● 高波
● 強い離岸流
● 漂流物
● 波の吹き上げ

“天気が良くても海は荒れている”というのが海の怖さ。


■ 海の日に家庭でやるべきこと

● 海への行き帰りのルート確認
● 子どもに「海の危険」を教える
● 海遊びグッズの安全チェック
● ライフジャケットの準備
● 気象情報(波・風)を確認

レジャーの準備=命を守る準備。


■ まとめ

海の日は
海に感謝し、海の安全を考える日

・離岸流
・高波
・子どもの事故
・台風前後の危険
・日焼け・熱中症

これらを知っておくだけで、
海を安全に楽しめる“準備の整った家族”になります。

海を楽しむためこそ、
海を知り、安全に向き合う1日にしましょう。

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