■① 首都直下地震の概要
首都圏は約4000万人が暮らす都市で、政治・経済の中枢が集まる場所です。その地下には陸・フィリピン海・太平洋の3枚のプレートが複雑に重なり合う「地震の巣」が広がっています。
中央防災会議の報告書では、M7級の首都直下地震が発生した場合の被害想定が示されました。
■② 最大被害は都心南部直下地震
想定ケース:東京湾付近を震源とする都心南部直下地震(M7・3)、冬の夕方(風速8m/s)
1都7県での全壊・焼失棟数:計40万2000棟
- 揺れによる全壊:11万2000棟
- 火災による焼失:26万8000棟
■③ 都県別の被害想定
東京都
- 揺れで全壊:7万棟
- 火災で焼失:10万1000棟(大半は23区内)
- 死者数最大:8000人(建物倒壊3600人、火災4200人)
- 被害集中エリア:新宿区、中野区、杉並区、世田谷区、足立区、臨海部
神奈川県
- 全壊・焼失:11万3000棟(焼失9万棟)
- 死者数最大:5200人(建物倒壊800人、火災4200人)
- 高密度エリア:川崎市~横浜市、防火対策が減災のカギ
埼玉県
- 揺れで全壊:1万5000棟
- 火災で焼失:5万3000棟
- 液状化による全壊・焼失:4000棟
- 死者数最大:3100人(建物倒壊600人、火災2500人)
- 被害集中エリア:さいたま市、越谷市、液状化しやすい東部地域
千葉県
- 全壊・焼失:3万8000棟(液状化6500棟)
- 死者数最大:1500人(建物倒壊300人、火災1100人)
- 被害特性:浦安市など臨海エリアに高層マンションが多く、復旧にも課題
■④ 日頃からできる備え
- 家具固定や転倒防止対策
- 避難場所・集合場所の確認
- 非常食・飲料水・簡易トイレの備蓄
- 感震ブレーカーの設置
- 事業継続計画(BCP)の確認
首都直下地震は「いつ起きてもおかしくない」前提で、家庭・地域・企業での備えを徹底することが重要です。

コメント