■① 災害時にマッチやライターは必要か?
「被災地で火を使うべきではない」という感覚は正しいですが、状況によっては火が命を守る手段になります。
- 厳冬期で防寒具やアルミブランケットだけでは体温を維持できない場合
- 雨や浸水で服や毛布が濡れ、寒さが体に直接伝わる場合
このような局面では、マッチやライター1つで暖を取ることができ、低体温症などのリスク軽減に役立ちます。
■② 雨風や雪にさらされる被災地を想定
- 東日本大震災や阪神淡路大震災の避難所では、冬季の夜間は0℃近くまで低下
- 熊本地震でも4月中旬でも1桁台の気温で焚き火が活用されていた
火災予防を意識しつつ、緊急時には暖や調理、照明として火気が役立つ場面があることを理解しておきましょう。
■③ 防災グッズに向く着火器具の選び方
- 種類:マッチ、ライター、メタルマッチ(ファイアスターター)
- 保管:防湿・防水ケースに入れる
- 特徴:メタルマッチは水や経年劣化に強いが、着火手順に慣れる必要あり
おすすめ製品例
- Bush Craft Inc. メタルマッチ ファイヤースチール Sx
- LAGERFEUER ヘキサ型 ファイヤースターター 六角 フェロセリウム
- UCO 防水・防風マッチ ストームプルーフマッチキット
ライターは操作性は良いものの、長期保管ではガス抜けや故障のリスクがあります。
■④ 災害時の火の活用例
火は単なる照明以上に多用途です:
- 調理:体温維持、食中毒予防
- 暖房:体温維持、濡れた製品の乾燥
- 給湯:衛生改善
- 照明:視界の確保
- 信号:夜間や救難信号
- 消毒:煮沸消毒、汚染物焼却
- 殺虫:蚊取り線香や太巻
- 発電:熱電素子利用
- 蒸留:海水の淡水化、浄水前処理
火は代替が効きにくい防災グッズであり、LEDライトや調理器具だけでは補えない場面があります。
■⑤ まとめ
- 火災予防を意識しつつ、厳冬期や緊急時には着火器具が命を守る
- メタルマッチや防水マッチなど耐久性の高い製品を選ぶ
- バッグ内での誤動作防止のため不燃ケースに収納
- 火の取り扱いは事前に安全に使えるよう練習しておく
- 南海トラフ地震のような広範囲災害でも、火の知識と技術は生存に直結
火の取り扱いを学ぶことは、防災意識を高め、災害時の選択肢を増やすことにつながります。

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