長期化する避難所生活では、体だけでなく心の健康も重要です。防災士として現場で見てきた経験から、避難者が心理的に安定して過ごすための工夫を紹介します。
■① 自律型避難の意識
避難者自身が日常的に行動や判断をコントロールできる環境を整えることで、無力感やストレスを軽減できます。小さな決定権を持たせることが大切です。
■② コミュニケーションの確保
孤立はストレスの大きな要因です。近隣住民やボランティアとの交流スペースを設け、情報共有や会話の機会を増やすことが有効です。
■③ 安全で快適な避難服の活用
寒暖差や体温調整が難しい避難所では、着慣れた普段着やスウェットを「避難服」として用いることで心理的安心感が生まれます。自律性を高める工夫でもあります。
■④ 簡単な日課を作る
掃除や配膳、簡単な運動など、日常生活に近いリズムを作ることで心身の安定につながります。特に子どもや高齢者は、日課が精神的支えになります。
■⑤ 情報過多や誤情報への対応
避難者が不安になりすぎないよう、公式情報をまとめて掲示し、噂やデマに惑わされない環境作りを行います。防災士や自治体職員が適切に情報整理することが重要です。
■⑥ 心理的ケアの専門家活用
可能であれば、心理カウンセラーや医療スタッフによる相談窓口を設置します。話す場があることで、不安や孤立感を軽減できます。
■まとめ|避難所での心の健康を守る
避難所では、身体だけでなく心の健康も二次災害を防ぐ重要な要素です。
防災士としての経験から言えるのは、自律型避難、コミュニケーションの確保、避難服の活用、日課づくり、情報管理、心理ケアの6点を意識することが、避難者の心の安定に直結するということです。

コメント