【防災士が解説】防災×後発地震注意情報と厳冬期避難

2025年12月8日深夜、青森県東方沖を震源とするM7.5の地震が発生し、津波警報が発表されました。避難は厳冬期の深夜という過酷な条件下で行われ、自動車避難による渋滞も発生。徒歩避難の場合は、その後の安全な居場所への配慮が求められました。


■① 後発地震注意情報とは

「北海道・三陸沖後発地震注意情報」は、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった際に、7日間の注意喚起を行う制度です。初運用で今回発表され、日常の備えの重要性が改めて示されました。将来の巨大地震は予告なしに発生する可能性も高く、日頃からの備えが不可欠です。


■② 厳冬期の津波避難と低体温症リスク

今回の地震では、冬季の津波避難における低体温症の危険性が顕在化しました。日本海溝・千島海溝沿岸の巨大津波被害想定では、津波避難後の寒冷環境下での二次避難が困難なケースを想定し、「低体温症要対処者数」を最大約6万6千人と試算しています。低体温症による災害関連死は以下の3パターンに分類されます。

  1. 津波に巻き込まれ水に濡れた場合
  2. 津波避難後に寒冷環境にさらされる場合
  3. 停電により暖房が使えなくなる場合

■③ 日常的な備えの重要性

特別注意期間は12月16日午前0時に終了しましたが、日常からの防災対策の必要性は変わりません。低体温症への備えや、厳冬期の津波避難対策は他地域でも検討すべき課題です。避難行動や装備を日常生活に組み込み、緊急時に迅速かつ安全に行動できるよう準備することが重要です。


■まとめ

後発地震注意情報の運用開始は、防災意識を日常に組み込む契機となります。厳冬期の避難や低体温症対策を含め、日常から備えを進めることで、災害発生時の安全性が高まります。住民一人ひとりが具体的な避難行動をイメージし、必要な準備を整えておくことが、防災力向上につながります。

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