【防災士が解説】防災×トイレ|本当に必要な数量の考え方

防災トイレで最も多い失敗が、
「思っていたより全然足りなかった」というものです。
必要数量は、感覚ではなく計算と想定で決める必要があります。
ここでは、現実的な考え方を整理します。


■① 「1日◯回」を基準に考える

防災トイレの数量は、
まず1人あたりの使用回数を基準にします。
目安は1日5回です。
災害時は水分摂取量が増え、回数も増えがちです。


■② 人数×日数で最低ラインを出す

基本の計算式はシンプルです。
人数 × 1日5回 × 想定日数
これが最低限必要な回数になります。
ここを下回ると、確実に不足します。


■③ 在宅避難は「3日以上」を前提にする

多くの家庭では在宅避難が現実的です。
ライフライン復旧までを考えると、
最低でも3日分、可能なら5〜7日分を想定します。
1日分だけでは意味がありません。


■④ 子ども・高齢者がいる家庭は多めにする

子どもは回数が増えやすく、
高齢者は我慢できないケースが多くなります。
人数計算に+1人分するくらいの余裕があると安心です。


■⑤ 「初日が一番多い」ことを忘れない

発災直後は、
緊張・不安・冷えなどでトイレ回数が増えます。
初日を乗り切れる数量があるかは重要な判断基準です。


■⑥ ゴミ回収が来ない前提で考える

数量だけでなく、
使用済みトイレを保管できる量かどうかも重要です。
保管できない量を備えても、現実的ではありません。


■⑦ 最低限+余裕が現実解

完璧を目指す必要はありません。
まずは最低ラインを確保し、
余裕があれば少しずつ増やす。
この考え方が継続につながります。


■⑧ 数量の正解は「安心して我慢しない量」

防災トイレの数量に、唯一の正解はありません。
ただし、
「我慢しなくていい」量が、
その家庭にとっての正解です。


防災トイレの数量は、
多すぎても管理が大変、少なすぎると生活が破綻します。
計算と想定で決めた数量は、
災害時の安心感を大きく支えてくれます。

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