【防災士が解説】防災×トイレ|防災トイレを使えなかった理由

防災トイレを備えていても、
「結局使えなかった」というケースは少なくありません。
原因は道具ではなく、
使える状態を作れていなかったことにあります。
よくある理由を整理します。


■① どこにあるか分からなかった

災害時は、
冷静に物を探せる状況ではありません。
防災トイレを
押し入れの奥や別の部屋にしまっていたことで、
見つけられず使えなかった例があります。


■② 使い方を知らなかった

説明書を読まずに保管していたため、
いざ使おうとして手が止まったケースです。
「これで合っているのか不安」
その迷いが、使用をためらわせます。


■③ 設置場所を決めていなかった

どこで使うかを決めていないと、
その場で判断する必要が生じます。
災害時の判断は大きなストレスになり、
結果として使わずに我慢してしまいます。


■④ プライバシー対策が不十分だった

視線や音が気になり、
「使いたくても使えない」状況になることがあります。
特に女性や子どもは、
この理由で使用を避けがちです。


■⑤ 臭い・処理が不安で避けた

使用後の臭いや処理方法が分からず、
「後が大変そう」と感じて使えなかった例もあります。
処理まで想定していない備えは、
実質使えない備えになります。


■⑥ 夜間・暗闇で使えなかった

停電時、
明かりがなく安全に使えない状況では、
防災トイレがあっても使用を断念します。
照明対策とセットで考える必要があります。


■⑦ 家族で使い方が共有されていなかった

一部の人しか使い方を知らず、
他の家族が使えなかったケースもあります。
共有されていない備えは、
備えていないのと同じです。


■⑧ 「使える備え」にしていなかった

防災トイレを使えなかった理由の多くは、
準備不足ではなく、運用不足です。
・場所
・使い方
・処理方法
・プライバシー
ここまで考えて初めて、
防災トイレは「使える備え」になります。


防災トイレは、
持っているだけでは意味がありません。
「すぐ使える」「迷わず使える」状態を作ることが、
本当の備えです。
一度、
実際に使うつもりで配置と手順を確認しておくだけで、
災害時の行動は大きく変わります。

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