防災リュックの中身を考えるとき、
下着は後回しにされがちです。
しかし被災地では、
下着があるかどうかで精神状態が大きく変わることを何度も見てきました。
なぜ下着が重要なのか、その理由を整理します。
■① 下着は「清潔」と「尊厳」を守る物
下着は、
体を覆う衣類の中でも最も肌に近い存在です。
これが替えられない状態は、
不衛生さだけでなく、
自分らしさや尊厳を失う感覚につながります。
被災地では、
「服は我慢できたけど、下着だけは本当につらかった」
という声を多く聞きました。
■② 下着が替えられないとストレスが蓄積する
汗・汚れ・不快感を抱えたまま過ごすことで、
小さなストレスが積み重なります。
このストレスは、
不安やイライラを増幅させ、
避難生活全体をつらくします。
実際に、
下着を替えられなかった女性ほど、
「気持ちが落ち込んだ」と話していました。
■③ 生理・体調変化への対応力が下がる
下着が不足していると、
生理中や体調不良時の対応が一気に難しくなります。
汚してしまう不安から、
行動を制限してしまうこともあります。
被災地では、
「下着が足りないから動けなかった」
というケースもありました。
■④ 洗えない・乾かせない現実がある
災害時は、
洗濯できない、
干す場所がない、
人目が気になる、
という状況が重なります。
「洗えばいい」という考えは、
現実的ではありません。
現場では、
数日間まったく洗濯できない状況も珍しくありませんでした。
■⑤ 下着があるだけで「一日が区切れる」
新しい下着に替えることは、
一日のリセットになります。
これは、
避難生活で失われがちな生活リズムを保つ助けになります。
被災地でも、
「朝に下着を替えられるだけで気持ちが違った」
という声が印象的でした。
■⑥ 支援物資に頼れない時間帯がある
下着は、
支援物資として届くまで時間がかかることが多い物です。
サイズや好みの問題もあり、
すぐに使えるとは限りません。
「最初の数日をどう乗り切るか」
その答えが、防災リュックの下着です。
■⑦ 枚数は「最低限」でいい
下着は、
大量に持つ必要はありません。
1〜2枚でもあるかどうかで、
安心感は大きく変わります。
軽くてかさばらない物を選ぶことがポイントです。
■⑧ 下着は女性防災の基本装備
防災リュックに下着を入れるべき理由は、
快適さのためではありません。
心と体を守り、
避難生活を続ける力を保つためです。
被災地で強く感じたのは、
下着は「贅沢品」ではなく
生活を守る最低限の備えだということです。
防災リュックに下着を入れるかどうかで、
災害時のつらさは確実に変わります。
女性の防災では、
下着を最初から前提にした備えが欠かせません。

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