赤ちゃん連れの避難は、
「大変」という一言では済みません。
被災地では、
母親が一人で複数の負担を同時に抱え込む場面を何度も見てきました。
現実に起きていたことを整理します。
■① 移動そのものが想像以上に難しい
抱っこ、ベビーカー、荷物。
赤ちゃん連れの移動は、
平時でも大変ですが、
災害時は段差・暗闇・混雑が重なります。
被災地では、
「避難所に着くまでで限界だった」
という母親の声が多くありました。
■② 周囲に気を使い続けてしまう
赤ちゃんの泣き声に対して、
「迷惑をかけていないか」
と気を張り続ける母親は少なくありません。
この気遣いが、
心身の疲労を大きくします。
被災地では、
「泣かせないように必死だった」
という言葉が印象的でした。
■③ 授乳・ミルク・おむつ替えの場所がない
避難所では、
赤ちゃん向けの動線が想定されていないことが多く、
授乳・おむつ替えのたびに困る状況が生まれます。
場所探しだけで、
大きなストレスになります。
■④ 母親が休めない現実
赤ちゃんは待ってくれません。
周囲が疲れて休んでいても、
母親は常に動き続ける必要があります。
被災地では、
「一度も横になれなかった」
という母親の声がありました。
■⑤ 情報が届きにくい
赤ちゃんの世話をしていると、
掲示物や放送を確認する余裕がなくなります。
その結果、
支援情報や配給のタイミングを逃すこともあります。
被災地では、
「知らない間に終わっていた」
というケースが実際にありました。
■⑥ 体調不良を後回しにしてしまう
母親は、
自分の体調不良を後回しにしがちです。
しかし、
母親が倒れると
赤ちゃんの生活も一気に不安定になります。
被災地では、
無理を重ねた結果、
医療対応が必要になった例もありました。
■⑦ 助けを求めることに罪悪感を持ちやすい
「自分が選んで産んだのだから」
「甘えてはいけない」
そう思い込んでしまう母親は多くいます。
被災地では、
この思い込みが孤立につながっていました。
■⑧ 赤ちゃん連れ避難は「一人で頑張らない」ことが前提
赤ちゃん連れの避難で一番大切なのは、
完璧にこなすことではありません。
周囲に頼る、
手を借りる、
休む。
この判断が、
母子を守る現実的な行動です。
赤ちゃん連れ避難で女性が直面する現実は、
精神論では乗り切れません。
事前に知っておくだけで、
「頼っていい」「無理しなくていい」
という選択ができます。
それが、
赤ちゃんと母親の命と生活を守る防災につながります。

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