子どもに防災を教えようとすると、
「どこまで伝えればいいのか」
「怖がらせてしまわないか」
と悩む親は多いものです。
被災地では、
教え方ひとつで、子どもの反応が大きく変わることを何度も見てきました。
現実に効果があった教え方を整理します。
■① 防災は「教える」より「一緒に考える」
一方的に説明すると、
子どもは受け身になります。
被災地で有効だったのは、
「どうすると思う?」
「ここが揺れたらどうしようか?」
と問いかける形でした。
一緒に考えることで、
子どもは主体的に理解します。
■② 難しい言葉は使わない
地震、津波、避難指示。
大人にとって当たり前の言葉でも、
子どもには分かりにくいものです。
被災地では、
「大きく揺れたら、ここから離れる」
など、
短く具体的な表現が効果的でした。
■③ 怖がらせる説明は逆効果
被害写真や強い表現は、
子どもにとって刺激が強すぎます。
被災地では、
怖い映像を見た後に
夜泣きが続いた子どももいました。
防災は、
恐怖で覚えさせるものではありません。
■④ 年齢に合わせて内容を変える
未就学児には、
「手をつなぐ」「ここに集まる」
など行動を一つに絞ります。
小学生以上には、
理由や選択肢を少しずつ増やします。
同じ説明を
すべての年齢に当てはめないことが重要です。
■⑤ 繰り返しすぎない
防災の話を何度も繰り返すと、
子どもは不安になります。
被災地では、
短く・間を空けて話す方が、
落ち着いて理解されていました。
「たまに思い出す」程度で十分です。
■⑥ 日常の中で自然に触れる
「これは防災の話だよ」と構えず、
散歩中や買い物中に
「ここは安全そうだね」
「ここは暗くなると危ないね」
と日常に溶け込ませる方が、
子どもは受け入れやすくなります。
■⑦ 親が落ち着いている姿を見せる
被災地で最も影響が大きかったのは、
親の態度でした。
親が慌てず話すだけで、
子どもは安心します。
防災は、
言葉より姿勢で伝わります。
■⑧ 教えるゴールは「安心して動けること」
防災を教える目的は、
知識を増やすことではありません。
「何かあっても、親と一緒に動けばいい」
と子どもが感じられることです。
被災地では、
この感覚を持っていた子どもほど、
混乱が少なく行動できていました。
子どもに防災を教える時、
完璧な説明は必要ありません。
怖がらせず、
一緒に考え、
安心を残す。
それが、
子どもにとって一番身につく防災教育です。

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