【防災士が解説】防災×子ども|災害時の子どもの衛生対策

災害時、
食事や寝場所に目が向きがちですが、
被災地では「衛生環境の悪化」が子どもの体調を大きく左右する場面を何度も見てきました。
特に子どもは、大人よりも影響を受けやすい存在です。
現場経験を踏まえ、災害時に必要な子どもの衛生対策を整理します。


■① 子どもは汚れに気づきにくい

泥、汗、排泄物。
子どもは不快感を言葉にできず、
汚れた状態のまま過ごしてしまうことがあります。

被災地では、
数日後に皮膚トラブルや発疹が出て、
初めて問題に気づくケースがありました。


■② 手洗いができない環境が続く

断水や混雑で、
十分な手洗いができない状況が続きます。
子どもは無意識に顔や口を触るため、
感染リスクが高くなります。

被災地では、
手指の清潔が保てなかったことが原因で、
下痢や発熱が広がる場面も見られました。


■③ 着替えができないことがストレスになる

汗をかいたまま、
汚れた服のまま過ごすことは、
子どもにとって大きなストレスです。

被災地では、
着替えができただけで
表情が明るくなった子どもを何人も見ました。


■④ 入浴できない期間が長引く

数日〜1週間以上、
入浴できない状況が続くこともあります。
子どもは皮膚が弱く、
あせもやかぶれが起きやすくなります。

被災地では、
体を拭くケアを続けていた家庭ほど、
皮膚トラブルが少ない印象がありました。


■⑤ 「清潔=安心」につながる

体が清潔だと、
子どもは無意識に安心します。
被災地では、
顔や手を拭いただけで
落ち着く子どもが多くいました。

衛生対策は、
心のケアでもあります。


■⑥ 子ども専用の衛生セットが役立つ

大人用とは別に、
・ウェットティッシュ
・体拭きシート
・着替え
・ビニール袋
をまとめた「子ども用セット」があると、
対応が格段に楽になります。

被災地では、
この準備があった家庭ほど、
慌てずに対応できていました。


■⑦ 無理に完璧を目指さない

災害時に
普段と同じ清潔さを保つことはできません。
被災地では、
「最低限で十分」という意識が、
親子双方の負担を軽くしていました。


■⑧ 衛生対策は「後回し」にしない

食事や睡眠と同様に、
衛生対策も優先順位が高い項目です。
被災地では、
後回しにした結果、
体調悪化につながるケースが少なくありませんでした。


■⑨ 衛生を守ることは命を守ること

災害時の子どもの衛生対策は、
快適さの問題ではありません。
感染症や体調不良を防ぎ、
避難生活を続けるための
命を守る対策です。


災害時、
子どもの衛生環境は
気づかないうちに悪化します。
だからこそ、
できる範囲で清潔を保つ。
それが、
被災地で何度も子どもを守ってきた
現実的な防災対応です。

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