防災グッズは、
親が用意しておけば十分だと思われがちです。
しかし被災地では、
子どもと一緒に準備していたかどうかで、非常時の行動に大きな差が出ていました。
なぜ「一緒に準備すること」が重要なのか。
現場経験を踏まえて整理します。
■① 「自分の物」だと認識できる
親が一方的に用意した防災グッズは、
子どもにとって「知らない物」になりがちです。
被災地では、
中身を知らないリュックを
嫌がって背負わない子どももいました。
一緒に準備することで、
防災グッズは
自分の物として認識されます。
■② 使い方を事前に知っている強さ
非常食、
ライト、
ウェットティッシュ。
被災地では、
使い方を知らずに戸惑う子どもが少なくありませんでした。
一緒に準備し、
一度触っておくだけで、
「使える」という安心感が生まれます。
■③ 「持たされている」から「選んだ」へ
親が決めた物より、
自分で選んだ物の方が
子どもは大切にします。
被災地では、
自分で選んだ非常食や小物がある子どもほど、
落ち着いて行動できていました。
■④ 不安を言葉にするきっかけになる
一緒に準備する時間は、
子どもが
「これ怖い」
「これは嫌」
と本音を出しやすい場面でもあります。
被災地では、
準備段階で出た不安が、
本番での混乱を減らしていました。
■⑤ 防災を「特別なこと」にしなくなる
一方的に与えられた防災グッズは、
特別で重たい存在になります。
一緒に準備すると、
日常の延長として受け止められます。
被災地では、
「いつもの延長」で行動できた子どもほど、
パニックが少ない印象がありました。
■⑥ 成長に合わせた見直しが自然にできる
子どもと一緒に準備していると、
「これ小さくなった」
「これはもう使わない」
と成長に気づきやすくなります。
被災地では、
定期的に見直していた家庭ほど、
防災グッズが現実に合っていました。
■⑦ 親の安心が子どもに伝わる
一緒に準備する過程で、
親自身も
「これで大丈夫」と感じられます。
被災地では、
親の安心感が
そのまま子どもの落ち着きにつながっていました。
■⑧ 完璧に説明する必要はない
防災を詳しく教える必要はありません。
被災地では、
「これはここに入れておこう」
「これは一緒に使おう」
という簡単な会話だけでも十分でした。
■⑨ 一緒に準備すること自体が防災教育になる
防災グッズを子どもと一緒に準備することは、
物を揃える以上の意味があります。
「考える」「選ぶ」「触れる」
この経験そのものが、
子どもの助かる力を育てます。
防災グッズを子どもと一緒に準備することは、
時間や手間がかかるように見えます。
しかし被災地では、
その積み重ねが
非常時の落ち着いた行動につながっていました。
物よりも、
一緒に準備した経験。
それが、
子どもを守る防災になります。

コメント