防災リュックは、
「とりあえず用意すれば安心」と思われがちです。
しかし被災地では、
子どもが自分で持てないリュックが、実際には役に立たなかったケースを何度も見てきました。
子どもが「自分で持てる」防災リュックの重要性を、現場経験を踏まえて整理します。
■① 重すぎるリュックは途中で放置される
大人の感覚で詰め込んだリュックは、
子どもには重すぎます。
被災地では、
避難の途中で
「もう持てない」と置かれてしまったリュックを何度も見ました。
防災リュックは、
最後まで持ててこそ意味があります。
■② 「持たされている」感覚はストレスになる
親に背負わされるリュックは、
子どもにとって負担になります。
被災地では、
自分で選んで背負ったリュックの方が、
嫌がらずに持ち続けられる傾向がありました。
■③ サイズが合わないと動けなくなる
肩ひもが長すぎる、
背中にフィットしない。
これだけで、
歩きづらさや疲労が一気に増します。
被災地では、
体に合わないリュックが原因で
転びやすくなった子どももいました。
■④ 中身は「最低限」でいい
子ども用リュックに
完璧さは必要ありません。
被災地で実際に使われていたのは、
・水(少量)
・非常食(軽い物)
・ハンカチ、ティッシュ
・安心できる物一つ
といった最低限の内容でした。
■⑤ 「自分で持てる」は自信につながる
自分でリュックを背負い、
自分で歩く。
この体験は、
非常時の不安を大きく減らします。
被災地では、
自分のリュックを持っていた子どもほど、
表情が落ち着いている印象がありました。
■⑥ 親の負担も確実に減る
子どもが何も持てないと、
親はすべてを背負うことになります。
被災地では、
親の荷物が多すぎて
動きが遅くなるケースもありました。
子どもが少しでも持てることで、
避難全体がスムーズになります。
■⑦ 実際に背負って歩いてみることが重要
用意するだけでは不十分です。
被災地では、
一度も背負ったことのないリュックが
使われなかった例も多くありました。
短い距離でもいいので、
実際に背負って歩いてみることが大切です。
■⑧ 成長に合わせて見直す
子どもの体格や体力はすぐに変わります。
被災地では、
数年前のリュックが
今の子どもに合わないケースがありました。
定期的な見直しが必要です。
■⑨ 「持てるリュック」は命をつなぐ
子どもが自分で持てる防災リュックは、
自立の訓練ではありません。
避難を途中で止めないための、
命をつなぐ装備です。
子ども用防災リュックで大切なのは、
多さや見た目ではありません。
自分で持てること、
最後まで使えること。
それが、
被災地で何度も助けになった
現実的で続けられる防災です。

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