【防災士が解説】防災×子ども|子どもに避難場所を覚えさせる方法

災害時、
子どもが「どこに行けばいいか分かっているかどうか」は、
行動の速さと安全性を大きく左右します。
被災地では、
避難場所を“知っていた子ども”ほど迷いが少なかった場面を何度も見てきました。
無理なく覚えさせる現実的な方法を、現場経験を踏まえて整理します。


■① 覚えさせるのは「一か所」でいい

複数の避難場所を教えると、
非常時に迷いが増えます。
被災地では、
「どこだっけ?」と立ち止まってしまう子どもがいました。

まずは
最寄りの一か所だけを確実に覚える。
それで十分です。


■② 名前より「行き方」を覚えさせる

避難場所の正式名称は、
子どもには覚えにくいものです。
被災地では、
名前は言えなくても
「ここを曲がって広い所」
と説明できた子どもが、
迷わず到着できていました。

道順を、
目印とセットで伝えるのが効果的です。


■③ 実際に一緒に歩くことが一番の学習

口で説明するだけでは、
記憶に残りません。
被災地では、
一度でも実際に歩いた経験がある子どもほど、
落ち着いて行動できていました。

短時間でいいので、
一緒に歩いて確認することが大切です。


■④ 「ここに着いたら待つ」をセットで教える

避難場所を覚えていても、
到着後にどうすればいいか分からないと不安になります。
被災地では、
着いてからウロウロして
不安を強める子どもがいました。

「ここに着いたら動かず待つ」
この一言をセットで伝えます。


■⑤ 覚えられない子どももいると知っておく

年齢や性格によって、
避難場所を覚えるのが難しい子どももいます。
被災地では、
覚えられないことを責められて
不安を強める子どももいました。

覚えられなくても大丈夫、
という前提が大切です。


■⑥ 写真や絵を使うと記憶に残りやすい

言葉だけより、
視覚情報の方が残りやすい子どもも多くいます。
被災地では、
避難場所の写真を見たことで
思い出せた子どももいました。

スマホの写真や
簡単な手描き地図でも十分です。


■⑦ 学校・家庭で教え方を揃える

家庭と学校で
違う場所を教えていると混乱します。
被災地では、
このズレが原因で
迷った子どももいました。

どこを優先するのか、
親が理解しておくことが重要です。


■⑧ 定期的に思い出す機会を作る

一度教えて終わりでは、
忘れてしまいます。
被災地では、
普段の会話の中で
「ここだよね」と確認していた家庭ほど、
子どもの記憶が定着していました。

年に一度で十分です。


■⑨ 避難場所を覚えることは「安心」を作る

避難場所を覚えさせる目的は、
完璧な避難行動をさせることではありません。
「行く場所が分かっている」
その安心感が、
子どもを落ち着かせます。


子どもに避難場所を覚えさせる方法で大切なのは、
詰め込みではなく、
一つを確実に。
歩いて、見て、待つ。
それだけで、
被災地で何度も子どもを支えてきた
現実的で続けられる防災になります。

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