新NISAで多くの人がプラスになり、「投資って意外と簡単」「このまま続ければ大丈夫」と感じている人も増えています。
しかし、防災の現場を知る立場から見ると、ここには一つの共通した落とし穴があります。
それは、「被害が出ていない時ほど、人は最悪の想定をしなくなる」という点です。
■① 災害もお金も「平穏な時」が一番判断を誤る
大きな災害の前には、必ずと言っていいほど静かな期間があります。
その間に「今回は大丈夫だろう」と考えてしまい、避難が遅れるケースは後を絶ちません。
投資も同じで、順調な相場が続くと、人はリスクを軽く見がちになります。
■② 新NISAの成功体験が生む「正常性バイアス」
新NISAで利益が出ている人の多くは、
「自分の判断は正しかった」
「このやり方なら安心」
と感じています。
これは防災でいう「正常性バイアス」と同じで、異常が起きても「まだ大丈夫」と思い込んでしまう心理です。
■③ 本当に備えるべきは「暴落時の行動」
資産防災で重要なのは、利益が出ている時の行動ではありません。
重要なのは、評価額が大きく下がった時にどう動くかです。
・慌てて売ってしまうのか
・情報に振り回されるのか
・計画通り続けられるのか
この差が、長期では決定的な差になります。
■④ 防災で言う「想定外」を想定しているか
防災では、「想定外を想定しておく」ことが基本です。
想定より大きな揺れ、想定より長い停電、想定より遅い支援。
投資でも同じで、
・想定以上の下落
・想定以上に長い低迷
を前提にしておかないと、心が先に折れてしまいます。
■⑤ お金の備えは「続けられる設計」が最優先
優れた防災計画ほど、複雑ではありません。
誰でも、長く続けられる仕組みになっています。
投資も同じで、難しい戦略よりも、
「暴落しても生活が壊れない」
「続けられる金額」
この2点が最優先です。
■⑥ 資産防災は「一発逆転」を狙わない
災害対応で一番危険なのは、「なんとかなるだろう」という楽観です。
投資でも、「この一手で取り返す」という発想は資産を壊します。
新NISAは、資産を守りながら増やす制度であり、勝負をかける制度ではありません。
■⑦ 相場が荒れた時に見える本当の姿
将来、相場が大きく荒れた時、
「もう投資はやめた」
「こんな制度は信じない」
という声は必ず出てきます。
その時に残っている人が、結果的に資産を守れた人になります。
■⑧ お金も「命を守る備え」の一部として考える
防災では、命・生活・心を守ることが最優先です。
お金の備えも、その延長線上にあります。
資産が不安定になると、判断が鈍り、選択肢が狭まります。
だからこそ、お金は「攻める道具」ではなく、「守る基盤」として考える必要があります。
まとめ
新NISAが順調な今こそ、資産防災の視点が重要になります。
利益が出ている時にこそ、
「下がったらどうするか」
「続けられるか」
を考えておくことが、将来の安心につながります。
災害と同じで、備えは平穏な時にしかできません。
資産もまた、静かな今こそが最大の準備期間です。

コメント