【防災士が解説】防災×不安の減災|中長期避難で不安を増やさない人がやっている習慣

避難生活が数日から数週間、
あるいはそれ以上に及ぶと、
命の危険よりも先に
心の消耗が前に出てくる場面が増えます。

被災地で何度も感じてきたのは、
同じ環境にいても
不安が膨らみ続ける人と、
比較的安定して過ごせる人がいるという現実でした。

その差は、
性格でも意志の強さでもありません。
日々の「習慣」の違いでした。


■① 被災地で見た「不安が増え続ける人の特徴」

中長期避難に入ると、
次のような状態に陥る人が目立ち始めます。

・一日中、情報を追い続ける
・先のことを考えすぎる
・小さな変化に過敏になる

これは怠けているわけでも、
弱いわけでもありません。
不安に対処する術を持っていないだけです。


■② 不安を増やさない人は「一日の枠」を持っている

被災地で安定していた人には、
共通して次の特徴がありました。

・起きる時間
・食事のタイミング
・休む時間

完璧でなくても、
一日の中に「枠」があるだけで、
不安は暴走しにくくなります。

不安は、
時間の境界がなくなると
一気に膨らみます。


■③ 中長期避難では「先を考えない時間」が必要

不安を増やさない人ほど、
意識的にこうしていました。

・今日は今日で区切る
・来週のことは考えない
・今できることだけを見る

被災地でよく聞いた言葉があります。

「今日はここまで」
「今日はこれでいい」

この区切りが、
心を守っていました。


■④ 情報との距離感を決めている

中長期避難で不安が増える最大の要因は、
情報の取り過ぎです。

安定していた人は、
自然とルールを作っていました。

・情報を見る時間を決める
・同じニュースを何度も見ない
・噂話に近づきすぎない

被災地では、
「知らない方が楽だった情報」も
確実に存在します。


■⑤ 不安を増やさない人は「できたこと」に目を向ける

中長期避難では、
できないことが増えます。

・自由に動けない
・元の生活に戻れない
・先が見えない

不安を増やさない人は、
視点をこう切り替えていました。

・今日は眠れた
・食べられた
・無事に一日終わった

これは前向き思考ではありません。
心を守るための現実的な習慣です。


■⑥ 被災地で見た「我慢し続ける人の危うさ」

中長期避難で心が折れやすいのは、
不安を感じないふりをする人でした。

・弱音を吐かない
・周囲に合わせ続ける
・自分を後回しにする

我慢は、
短期では耐えられても、
長期では確実に限界が来ます。


■⑦ 不安を増やさない人は「吐き出す場所」を持っている

安定していた人は、
必ずどこかで不安を外に出していました。

・家族に話す
・紙に書く
・短い言葉で愚痴を言う

被災地では、
「話せてよかった」と
涙を流す人を何度も見ました。

不安は、
溜めるほど強くなります。


■⑧ 今日からできる「中長期避難の不安の減災」

今日からできることは、これだけです。

・一日の終わりに「今日は終わり」と区切る
・情報を見る時間を少し減らす
・不安を一言、外に出す

これだけで、
中長期避難での心の消耗は
確実に小さくなります。


まとめ

中長期避難で差がつくのは、
体力よりも
不安との付き合い方です。

被災地で見てきた現実から言っても、
不安を増やさない人は、
特別なことをしていません。

・区切る
・減らす
・吐き出す

この小さな習慣が、
心を壊さずに
避難生活を乗り切る力になります。

不安の減災は、
長く続く避難を
生き抜くための防災です。

まずは今日、
一日の終わりに
「今日はここまで」と
自分に言ってあげてください。
それだけで、心は少し軽くなります。

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