災害時に「何を・どうやって食べるか」は国ごとに大きく異なります。
海外には、日本が取り入れるべき“実用的な食の仕組み”が数多くあります。
■ 1. アメリカ:家庭備蓄の中心は“缶詰×冷凍食品”
アメリカは冷凍庫のサイズが大きく、家庭備蓄が圧倒的。
特徴
- 冷凍ピザ・冷凍野菜が非常に豊富
- 缶詰は肉・豆・野菜・スープが大量に揃う
- 1週間以上の備蓄が“普通”
→ 日本の参考点
- 冷凍備蓄の普及
- 高カロリー・高栄養缶詰の活用
■ 2. 台湾:コンビニが“防災インフラ”
台湾のコンビニは日本以上に災害対応が優秀。
特徴
- 発電機・非常電源を備える店舗が多い
- 水・弁当・生活用品がすぐ復旧
- 行政と連携して物資拠点にもなる
→ 日本の参考点
- コンビニを地域の“物資拠点”に指定
- 非常電源対応店舗の拡大
■ 3. フィンランド:“国家備蓄”が標準
北欧は気候が厳しいため、国全体で備蓄する文化。
特徴
- 穀物・食用油・医薬品の国家備蓄を大量に確保
- 国民も长期備蓄が当たり前
- 冬に備える文化が強い
→ 日本の参考点
- 穀物・生活必需品の国レベル備蓄拡大
- 長期保存食の普及
■ 4. フランス:パン文化が災害時にも活かされる
フランスはパン(特にバゲット)の保存文化が強い。
特徴
- パンは乾燥させて長持ち
- スープと組み合わせて食べる文化がある
- 電気不要の調理が充実
→ 日本の参考点
- シンプル食材の活用(パン+缶スープ)
- 電気を使わない“低エネルギー調理”の推奨
■ 5. タイ:屋台文化が“非常時の炊き出し”に応用
火を使う文化が強く、災害時の提供力が高い。
特徴
- 屋台の移動力が高く、仮設炊き出しが即可能
- 調味料がシンプルで大量調理しやすい
- 住民同士の助け合いが強い
→ 日本の参考点
- 移動型炊き出し車の活用
- 調味料セットの備蓄(塩・醤油・油など)
■ 6. カナダ:水と食料の“冬季備蓄”が非常に強い
冬の停電が命に直結するため、備えが徹底。
特徴
- 水は一人3日〜1週間分
- カロリー重視(ナッツ・チョコ・乾燥食品)
- ストーブ用燃料を家庭に備蓄
→ 日本の参考点
- 冬季停電を意識した食料と燃料備蓄
- 高カロリー非常食の普及
■ 日本の“食の防災”が進化するポイントまとめ
- 冷凍庫×冷凍食品の備蓄(アメリカ)
- コンビニを物資拠点に(台湾)
- 国家備蓄の強化(フィンランド)
- シンプル調理(フランス)
- 移動炊き出し(タイ)
- 冬季用備蓄(カナダ)
食は“生きる力そのもの”。
世界の知恵を取り入れることで、日本の備蓄はもっと実用的で、もっと強くなります。

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