被災地で働くと、
いつの間にか基準が上がっていきます。
「これくらいはできて当たり前」
「まだ足りない」
「もっと動けるはず」
でも現場で何度も感じたのは、
完璧を目指した人ほど、早く消耗するという事実でした。
■① 被災地対応に“満点”は存在しない
災害対応には、
採点表がありません。
・情報は不完全
・資源は不足
・時間は足りない
その中で出した判断は、
どれも「その時点では最善」です。
■② 「もっとできたかも」は誰にでも浮かぶ
対応が落ち着いた後、
必ず出てくる言葉があります。
「もっと別のやり方があったかも」
「後から考えれば…」
でもそれは、
後出しの視点です。
現場でのあなたの判断は、
その瞬間の現実に基づいていました。
■③ 完璧を目指す人ほど、自分に厳しすぎる
被災地職員の多くは、
・責任感が強い
・真面目
・人の役に立ちたい
だからこそ、
自分だけに厳しくなります。
その厳しさが、
知らないうちに心を削ります。
■④ 7割できていれば、現場は回る
現場で実感したのは、
7割の完成度でも十分ということです。
・残り3割は後で調整
・別の人が補う
・状況が自然に解決する
完璧を待つより、
動かした方が助かることが多い。
■⑤ 「できなかったこと」より「止めなかったこと」
被災地で本当に価値があるのは、
・全部やれたか
ではなく
・現場を止めなかったか
あなたが今日も現場に立っていること、
それ自体が大きな意味を持っています。
■⑥ 自分にだけ厳しい評価をしない
他人には言わない言葉を、
自分にだけ向けていませんか。
「まだ足りない」
「甘えている」
それは、
自分を守る防災になっていません。
■⑦ 「これでよし」と区切る勇気
被災地対応には終わりがありません。
だからこそ、
自分で区切る必要があります。
・今日はここまで
・今は十分
・続きは明日
その判断が、
長く支える力になります。
■⑧ 完璧を手放すと、周りが見える
少し力を抜くと、
・周囲の助け
・仲間の存在
・小さな前進
が見えるようになります。
それは、
一人で背負っていた証拠です。
■⑨ 防災は「続けられる状態」を作ること
防災とは、
全力を出し切ることではありません。
続けられる状態を保つこと
それが一番の防災です。
もし今、
「まだ足りない」と自分を責めていたら、
一度こう言ってみてください。
「今日は、これで十分」
その一言が、
あなたを壊さない防災になります。

コメント