防災というと、「今起きた災害」や「今の季節」に目が向きがちです。
しかし、被災地で実感したのは、本当に助かる人ほど「一つ先の季節」を見て動いているという事実でした。
これを私は
「一つ先の季節で備える防災」=先読み防災/日常更新型防災
と呼んでいます。
■① なぜ「今の季節」では遅いのか
被災地ではよく、こんな声を聞きました。
「寒くなるとは思ってなかった」
「次の季節のことまで考えられなかった」
災害は、季節の変わり目に人を追い詰めます。
今が春でも、復旧は夏や秋にずれ込むことが珍しくありません。
■② 被災地で見た「先読みできた人」
実際の現場で、比較的余裕があった人は、
・季節外れの防寒着を持っていた
・次に来る暑さ・寒さを想定していた
・生活を「今」だけで考えていなかった
という共通点がありました。
これは特別な準備ではなく、
一つ先を想像するだけの差でした。
■③ 先読み防災=日常更新型防災
先読み防災は、大きな準備ではありません。
・衣替えのタイミングで防災袋も見直す
・季節家電を出す時に停電を想像する
・食事が変わる時に非常食も更新する
つまり、
日常の変化に合わせて防災も更新する考え方です。
■④ 季節をまたぐ災害が一番きつい
被災地で一番つらかったのは、
・春 → 夏の暑さ
・夏 → 秋の台風
・秋 → 冬の寒さ
など、季節をまたいだ避難生活でした。
今の季節に最適化した備えは、
数週間後には役に立たなくなります。
■⑤ 「完璧な備え」より「少し先の視点」
先読み防災で大切なのは、
・全部そろえない
・完璧を目指さない
・少し先を想像する
被災地では、
「少し先を考えていた人」が一番壊れにくかった。
■⑥ 先読みは心の防災にもなる
先を考えている人は、
・慌てにくい
・判断疲れしにくい
・不安に飲み込まれにくい
これは物資の差ではなく、
心の余裕の差でした。
■⑦ 今日できる小さな先読み
今日できる先読みは、
・次の季節に何が不安か考える
・今の備えが1か月後も使えるか確認する
・衣類・食事・電源の「次」を想像する
それだけで十分です。
■⑧ 一言まとめ
防災は
「今」を守るものではなく、
「少し先まで生き延びるための知恵」です。
一つ先の季節を思い浮かべるだけで、
防災はぐっと現実的になります。
これが、
先読み防災/日常更新型防災という考え方です。

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