地震大国・日本は防災先進国と思われがちですが、
世界の国々も独自の技術・制度で地震対策を進化させています。
日本の防災力をさらに高めるために、海外の取り組みは大きなヒントになります。
■ 1. ニュージーランド:学校の“避難訓練の徹底”
日本に似た地震国で、訓練は非常に先進的。
特徴
- 子どもは「ドロップ・カバー・ホールドオン」を徹底
- 授業中・休み時間・登下校中など“状況別訓練”
- 保護者向けの地震行動マニュアル配布
→ 日本に必要な視点
- シチュエーション別訓練の導入
- 親も含めた“家庭防災教育”の強化
■ 2. アメリカ(カリフォルニア州):“耐震改修”への補助が大きい
個人住宅の安全対策を国家レベルで支援。
特徴
- 古い住宅の耐震補強に最大3~5割の補助
- 築年数の古い家ほど優先度が高い
- 地域の登録業者制度で質を担保
→ 日本に必要な視点
- 耐震改修の“負担軽減”を拡大
- 施工品質を担保する制度構築
■ 3. 台湾:地震速報の精度が超高速
台湾は“超迅速報”で世界でも高評価。
特徴
- スマホに瞬時に緊急地震速報
- 震源に近い地域なら数秒前に知らせる
- 駅・商業施設・エレベーターにも自動制御システム
→ 日本に必要な視点
- “より高速・広域”に届くアラート技術
- 公共設備の自動停止システムを拡大
■ 4. トルコ:SNSを活用した“市民通報システム”
災害時の情報共有が非常に速い国。
特徴
- 地震後、SNSで被害地点の自動マッピング
- 市民がアプリで被害を即時通報
- 救助隊がリアルタイムで判断できる
→ 日本に必要な視点
- 市民参加型の災害通報システム
- SNSと連動した情報収集の強化
■ 5. メキシコ:屋外スピーカーによる“一斉警報”
街全体が警報システムでつながっている。
特徴
- 数千規模のスピーカー網で即時警報
- 警報の音が明確でわかりやすい
- 聴覚障がい者にも対応した振動通知あり
→ 日本に必要な視点
- 屋外スピーカーの増設
- 多様な通知方法で“取りこぼしゼロ”
■ 日本が学ぶポイントまとめ
- 耐震補強への補助金を手厚く
- 学校・家庭・地域の“複合訓練”
- スマホ&公共設備への自動アラート強化
- SNSと連動した市民協働型の情報収集
- 多言語・多様な警報手段の整備
世界の事例を取り入れることは、
日本の地震防災を“さらに強くする最短ルート”です。
暮らしを守る新しいヒントを、今後の記事でも紹介していきます。

コメント