地震・台風・大雨でまず心配なのが「通信の途絶」。
海外では“倒れにくい通信”を作るための仕組みが進んでおり、日本も大きなヒントを得られます。
■ 1. フィンランド：国全土を覆う“非常用通信ネット”
小国ながら防災通信は世界トップレベル。
特徴
- 国内の通信塔がすべて耐寒・耐風設計
- 停電時は基地局が72時間以上稼働
- 衛星通信との自動切替システムを整備
日本が学べる点
- 基地局のバッテリー容量アップ
- 山間部での衛星通信バックアップ
- 停電時でも落ちない“緊急通信帯”の整備
■ 2. インド：災害時に強い“SMS警報”が非常に有効
スマホが安価な国ならではの仕組み。
特徴
- 津波・洪水・熱波の警報を全国一斉SMSで発信
- 文字だけでなく“行動案内”まで送られる
- 通信回線が弱い地域でも届く
日本へのヒント
- スマホが古くても届く警報システム
- 高齢者向けにSMS配信を強化
- 地域ごとの“行動ガイド付き警報”
■ 3. カナダ：災害時は“通信企業が即座に無料開放”
国と民間の連携が圧倒的。
特徴
- 停電時、通信会社が自動的にWi-Fiを無料開放
- 携帯基地局の移動車が数時間で現地入り
- 避難所に高速ネットを必ず設置
日本の改善点
- 公共Wi-Fiを災害時に自動開放
- 移動基地局の全国配置
- 避難所のネット環境の統一基準
■ 4. 台湾：街全体に“公衆Wi-Fi網”を構築
観光・防災双方で最強。
特徴
- 台北市内のほぼ全域で無料Wi-Fi
- 災害時は情報共有が圧倒的に速い
- 観光客・移民・高齢者にも優しい設計
日本が学べる点
- 市単位の公衆Wi-Fi整備
- 防災アプリとの連動
- 外国人観光客向けの緊急案内強化
■ 5. アメリカ：巨大災害時は“Starlinkで復旧”
宇宙インターネットの使い方が早い。
特徴
- ハリケーン被災地にStarlink基地を設置
- 被災者も避難所もすぐネット復旧
- 物資調達・医療・安否確認が迅速
日本への示唆
- 離島・山間部に衛星通信導入
- 自治体ごとに“衛星ルーター”を備蓄
- 災害通信を宇宙インフラと連携させる
■ まとめ
世界の通信防災は、日本と比べて
- 衛星通信の活用
- 通信企業の無料解放
- 公衆Wi-Fi網の広さ
- SMSを使った低通信量の警報
- 基地局の停電対策
が圧倒的に進んでいます。
通信が生きているだけで、
“避難・救助・情報共有”すべてが速くなります。
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