【防災士が解説】防災×お金|災害に強い家庭は「守る力」を最優先している

防災というと、非常食や防災グッズを思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし、被災地で何度も感じてきたのは、本当に生活を左右するのは「お金の守り方」だという事実です。

今回伝えたい内容は、投資や家計の話でありながら、防災と本質的に同じテーマです。


■① 個人向け国債は「災害に強いお金」の代表格

個人向け国債は、

・国が相手で信用力が高い
・元本割れしない
・条件付きでいつでも換金できる

という特徴があります。

被災地では、

・銀行が閉まる
・投資商品がすぐに動かせない
・不安から誤った判断をしてしまう

こうした場面を何度も見てきました。

「絶対に減らないお金」を一定額持っている安心感は、防災力そのものです。


■② 教育資金・中期資金は「守り」を重視する

3年後以降に使う教育資金を、

・すべて現金
・すべて株式

どちらかに寄せるのはリスクがあります。

被災地では、
「使う予定だったお金が使えない」
という状況が、精神的な負担を大きくしていました。

定期預金の代わりに個人向け国債を活用する考え方は、
不安を減らすための現実的な防災です。


■③ 防災で一番大事なのは「守る力」

お金の世界でも、防災でも、共通して重要なのが「守る力」です。

被災地では、

・増やそうとして失敗した人
・よく分からない商品に手を出した人

ほど、生活再建が遅れがちになります。

防災でも同じで、

・多機能すぎるグッズ
・使いこなせない仕組み

は、いざという時に役に立ちません。


■④ 退職金・まとまったお金は「動かない」が最強

被災後や災害対応の相談で多いのが、

・退職金
・保険金
・相続金

を受け取った直後に、
不安から動いて失敗するケースです。

防災の視点では、

・何もしない
・守り切る
・時間を置く

これが一番の正解です。

大きなお金を持った直後は、
判断力が落ちやすいタイミングでもあります。


■⑤ 借金・複雑な金融商品は災害時の弱点になる

仕組預金や残クレ、過剰なローンは、

・仕組みが分かりにくい
・選択肢を奪う
・判断を重くする

という点で、防災的には致命的です。

災害時に必要なのは、

・即断できる
・単純
・分かりやすい

家計構造です。


■⑥ 生活防衛資金は「最優先の防災グッズ」

生活が不安定な状況にある場合、
まず最優先すべきは生活防衛資金の確保です。

被災地では、

・現金がほとんどない
・次の収入まで耐えられない

こうした状況が、二次被害を生みます。

生活防衛資金=命を守る備えです。


■⑦ スマホ・パソコンも防災装備の一部

スマートフォンやパソコンは、

・情報収集
・連絡手段
・行政手続き

すべてに関わる重要な防災装備です。

借金して買うのではなく、
身の丈に合った、確実に使えるものを持つこと。

これも「やらなくていい防災」の一つです。


■⑧ 防災とお金の共通点

お金と防災には、明確な共通点があります。

・複雑なものほど弱い
・守りがないと立て直せない
・判断を軽くすることが重要

防災とは、
非常時のための準備ではなく、平時の選択の積み重ねです。


■まとめ|防災に強い人は「増やす前に守る」

・個人向け国債を理解している
・危険な商品に近づかない
・借金しない
・生活防衛資金を厚くする

これらはすべて、防災の基本です。

お金の知識は、
災害から家族を守る「見えない防災グッズ」。

平時から整えておくことが、
いざという時の最大の安心につながります。

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