日本でも一部の図書館が避難所になる例はありますが、
世界では図書館が“防災拠点”として高度に活用されています。
本を読む場所以上に、地域の命と情報を守る場として優秀です。
■ 1. アメリカ:図書館が“災害時の情報センター”に変わる
住民がもっとも信頼する情報拠点。
特徴
- 災害発生時は図書館が公式情報の配信拠点に
- Wi-Fi・充電・パソコン利用を無料開放
- 図書館員が防災・情報リテラシー研修を受けている
日本が学べる点
- 図書館に“災害情報ステーション”を設置
- 無料電源・Wi-Fiの自動開放
- 図書館司書への防災研修の導入
■ 2. カナダ:図書館が“冬の避難拠点”として機能
寒冷地ならではの仕組み。
特徴
- 暖房を24時間稼働して“寒さから守る避難所”に
- ホームレスや高齢者が自由に利用可能
- 防災物資や毛布を常備している自治体も多い
日本へのヒント
- 冬季の“暖かい避難拠点”の整備
- 高齢者・困窮者向けの図書館利用制度
- 断水・停電地域の一時避難場所として活用
■ 3. フィンランド:図書館が“コミュニティの防災訓練場”
市民参加型防災が文化として根付く国。
特徴
- 図書館で応急手当・救命講習を開催
- 子ども向けの防災ワークショップが充実
- 災害時はボランティアの集合拠点として使用
日本が学べる点
- 図書館での救命講習の定期開催
- 子ども向け防災教育イベント
- ボランティアセンターとの連携
■ 4. 韓国:図書館の“耐震・耐火”レベルが非常に高い
災害に強い建物として設計されている。
特徴
- 耐震基準が高く、避難所として優秀
- 重要資料のデジタル化が進んでいる
- データセンター機能が防災で活用されている
日本への示唆
- 地方図書館の耐震化推進
- 貴重資料のデジタル保管
- 住民データ共有の“災害バックアップ”としての活用
■ 5. ニュージーランド:図書館に“心理ケア”の役割
メンタルヘルス支援が充実している。
特徴
- 災害後の“心のリカバリープログラム”を図書館で実施
- カウンセラーや心理士が来館し相談対応
- 子どもの安心スペースを確保
日本へのヒント
- 図書館でのメンタルケア講座
- 災害後の子どもの安心スペース設置
- 心理士・相談員との連携
■ まとめ
世界の“図書館×防災”は、日本と比べて
- 情報センター化
- 暖房・電源・Wi-Fi無料解放
- 応急手当・心理ケアの拠点
- コミュニティ支援機能
- 建物自体の災害強度
が強化されています。
「静かに本を読む場所」から
“地域の命と情報を守る防災ハブ”
へと進化しているのです。
日本でも図書館の可能性は無限大。
新しい防災モデルとして、もっと活用できます。

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