誤情報・フェイクニュースが広がりやすい現代では、
「災害時にどんな情報を、どう届けるか」
が命を守る大きなカギになります。
世界には、日本より進んだ取り組みも多く、
とても参考になります。
■ 1. 台湾:災害速報を“3言語同時”で発信
東アジア最強クラスの情報体制。
特徴
- 中国語・英語・日本語でほぼ即時に発信
- SNS公式アカウントの更新が異常に早い
- 地震速報は一般人が“自動翻訳ボランティア”としてサポート
日本が学べる点
- 多言語化(特に英語・中国語)をさらに強化
- 自治体SNSの更新スピード向上
- 翻訳ボランティア制度の構築
■ 2. アメリカ:SNSとテレビが“完全連動”
FEMAの情報発信モデルが世界の基準。
特徴
- SNS→テレビ→ラジオが同じ情報で同期
- 各州が統一フォーマットで緊急発表
- 災害時はYouTube公式がライブ更新
- アプリ・サイトのデザインが非常に見やすい
日本へのヒント
- 情報フォーマットの全国統一
- SNSとテレビを完全連動させる仕組み
- “動画での突発災害説明”を標準化
■ 3. インドネシア:市民が“動画投稿で災害を共有”
巨大地震・津波の教訓が生きている。
特徴
- 市民が撮影した場所情報つき動画を共有
- その場の状況が瞬時に広がる
- 公式機関もSNSで市民投稿を引用
- 津波避難の危険個所をビジュアルで周知
日本が学べる点
- 住民参加型の“映像情報ネットワーク”
- 津波・洪水の危険区域を動画で説明
- SNS投稿のガイドライン整備
■ 4. カナダ:デマ対策に“専門チーム”
情報の信頼性を確保する仕組みが強力。
特徴
- 災害時にフェイクニュース分析班が稼働
- SNSを監視し、誤情報を即否定
- 住民向けに「信頼できる情報源リスト」を公開
日本へのヒント
- フェイク情報対策チームの設置
- 住民向け“正しい情報の見分け方”教育
- 被災時の公式情報元を明確に周知
■ 5. スペイン:視覚的に分かりやすい“災害図解”文化
表現の工夫が上手い国。
特徴
- 図解・アイコン・一枚画像で危険性を表現
- 高齢者・外国人でも直感で理解できる
- デザインが統一されていて見やすい
日本が学べる点
- “図解防災”をもっと普及させる
- 危険マップのデザイン統一
- 情報弱者にも分かる表現を重視
■ まとめ
世界の災害情報発信は、
- 多言語化(台湾)
- SNS連動型(米国)
- 住民参加型(インドネシア)
- フェイク対策(カナダ)
- 図解コミュニケーション(スペイン)
が進んでいます。
日本が取り入れるべきは、
- 外国人にも伝わる“多言語×図解”
- SNSとテレビの統合
- 正確な情報の見分け方教育
- 映像で危険を伝える仕組み
- 住民参加型の情報ネットワーク
災害時の情報が速く正しく届く国は、
“命が助かる国”です。
世界の知恵を取り入れて日本の防災リテラシーをさらに強くしましょう。

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