認知症による金融資産凍結は、
火災や地震のように目に見える被害がありません。
しかし実際には、
家計が避難できなくなる災害とも言えます。
■① 資産凍結は「お金の避難路」が塞がれる状態
災害時に避難路が塞がれると命に関わります。
同じように、
資産凍結は
・お金を動かすルート
・支払いを続ける仕組み
が同時に失われる状態です。
現金があっても、避難できません。
■② 家計にとっての最初の被害は「固定費」
凍結が起きると、
・家賃
・介護施設費
・医療費
・保険料
といった固定費が直撃されます。
一時的な出費より、
毎月の支払いが止まる方が深刻です。
■③ 「あとで戻せばいい」は通用しない
家族が立て替えても、
・返金時期が不明
・金額の線引きが曖昧
・相続時のトラブル
につながります。
避難計画がない家計は、
復旧にも時間がかかります。
■④ 家計の避難計画とは何か
資産管理の避難計画とは、
・誰が
・どの口座から
・どこまで使えるか
を事前に決めておくことです。
これは防災で言う
「避難先・避難経路・連絡方法」と同じです。
■⑤ 複数の制度を組み合わせる意味
任意後見、家族信託、
銀行の代理人制度、
家族サポート証券口座。
これらは単独では不十分で、
役割分担させることで初めて機能します。
■⑥ 防災士視点で見た「一番危ない家計」
最も危険なのは、
・資産は多い
・口座は本人名義のみ
・決め事が何もない
という家計です。
備えが無いのではなく、
使える備えが無い状態です。
■⑦ 家族で共有すべき最低限のルール
難しい話は不要です。
・生活費はここから
・介護費はここまで
・判断に迷ったら誰に相談
この3点だけで、
家計は混乱しにくくなります。
■⑧ 迷ったらこの判断|お金にも避難路を作る
認知症対策で迷ったら、
「このお金は、もしもの時に使えるか」
で考えてください。
使えない資産は、
災害時には存在しないのと同じです。
認知症による資産凍結は、
突然起きる“無音の災害”です。
お金にも避難計画を用意することが、
これからの時代の防災になります。

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