被災地や災害対応の現場で感じてきたのは、
教育の差は、非常時の行動差として現れるということです。
日本型教育の強みと、欧米式教育の強み。
どちらか一方ではなく、組み合わせることが防災力を高めます。
■① 日本型教育の強みは「協調」と「継続」
日本型教育は、
・集団で動ける
・役割を守れる
・粘り強い
という強みがあります。
災害の復旧・避難所運営では、
この力が大きく役立ちました。
協調性は、防災の土台です。
■② 弱点は「判断を外に委ねがち」な点
一方で現場では、
・指示が出るまで動かない
・前例を待つ
・空気を読んで止まれない
という場面も多く見ました。
これは能力不足ではなく、
教育の設計上の偏りです。
■③ 欧米式の強みは「即断」と「撤退」
欧米式教育が防災に強いのは、
・自分で決める
・危険なら止める
・間違っても修正する
という前提があるからです。
災害では、
続けるより撤退が正解になる場面が多い。
■④ 現場で最も助かったのは「両方を持つ人」
被災地で最も安定していたのは、
・初動は自分で判断
・その後は周囲と連携
できる人でした。
個の判断 × 集団の協力
この組み合わせが最強です。
■⑤ 防災士が感じた教育のゴール
防災教育のゴールは、
ヒーローを育てることではありません。
・自分の命を守れる
・他人の判断を尊重できる
・間違えたら修正できる
この3点が揃えば十分です。
■⑥ 学校で今すぐできる小さな改革
大きな制度変更は不要です。
・答えを一つにしない
・理由を言語化させる
・中止や撤退を評価する
これだけで、判断力は育ちます。
■⑦ 家庭で補える防災教育
家庭では、
・子どもに決めさせる
・失敗を責めない
・「危ないと思ったらやめていい」と伝える
この一言が、命を守ります。
■⑧ 迷ったらこの判断|判断と協調、どちらが先か
災害時に迷ったら、
「今は判断が先か、協調が先か」
を考えてください。
初動は判断、
安定したら協調。
順番を間違えないことが大切です。
教育は、
一朝一夕では変わりません。
しかし、防災は積み重ねで確実に強くなります。
日本型の良さを活かし、
欧米式の判断力を足す。
それが、
これからの時代に必要な「命を守る教育」です。

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