■ 1. ニュージーランド:学校で“避難生活のシミュレーション授業”
地震国ニュージーランドは、防災教育が非常に進んでいる。
特徴
- 学校で“模擬避難所”を作り、実際に一泊する授業
- 簡易トイレの作り方、給水手順も体験
- 家庭版の避難計画を宿題として提出
- 子どもが家族の“防災リーダー役”を担う文化
日本のヒント
- 小中学校で“避難所体験授業”を導入
- 家庭の避難計画を“親子で作る宿題”に
- 子どもが家族の防災啓発者になる仕組み
■ 2. 台湾:街全体で“実働訓練”
台湾は東北大震災の教訓を真っ先に取り入れた国。
特徴
- 毎年9月に街全体でシェイクアウト訓練
- 商店・オフィス・学校が一斉に動く
- スマホ通知と放送が連動
- 道路封鎖や救助訓練まで“本気の訓練”
日本のヒント
- 商店街や企業を巻き込む大規模訓練
- スマホ通知と地域放送の連動
- 道路封鎖を含む“実働型訓練”の導入
■ 3. スウェーデン:“危機対応のガイドブック”を全世帯へ配布
国主導で「もしもの時にどうするか」を明確に示す文化。
特徴
- 全家庭に『If Crisis or War Comes』という冊子を配布
- 災害・停電・戦争・サイバー攻撃まで網羅
- 食料・水・医療用品の推奨備蓄リスト付き
- 家庭内会議(Family Meeting)を推奨
日本のヒント
- 全国統一の“危機対応ガイド”を各家庭に配布
- 災害だけでなく戦略的リスクも含める
- 家庭内会議の文化を作る
■ 4. オーストラリア:火災対策は“家庭会議が義務レベル”
山火事大国のオーストラリアは、逃げ遅れ対策を徹底。
特徴
- 住民に「Fire Action Plan」の作成がほぼ義務
- “逃げるタイミング”を事前に家族で決める
- 山火事の危険レベルを毎日チェック
- 迷ったら避難の文化が定着
日本のヒント
- 地震・津波・豪雨用の「行動計画」を家庭で作る
- 危険レベルのチェックを“日常化”
- 迷ったら避難、の文化醸成
■ 5. アメリカ:ゲーム化した“防災教育”で子どもが熱中
米国は、教育にゲームを取り入れるのが得意。
特徴
- FEMAが“防災ゲーム教材”を無料公開
- バーチャル災害体験アプリが多数
- 子どもが楽しみながら危険を学べる
- ゲームクリア=防災知識の獲得になる仕組み
日本のヒント
- 日本版の“防災ゲーム教材”の普及
- 災害VRの学校導入
- 楽しく身につく仕組みにすれば定着率が爆上がり
■ まとめ
海外の災害教育は、
「体験」「家族」「ゲーム」「街全体」 をキーワードに進化している。
- ニュージーランド → 避難所体験授業
- 台湾 → 街全体で実働訓練
- スウェーデン → 危機対応ガイドを全家庭へ
- オーストラリア → 家庭防災会議が必須
- アメリカ → ゲーム防災教育
これらを日本に取り入れるだけで、
“学校だけに頼らない防災教育”へ大きく進化できる。

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