災害時、「音楽を聴こう」と思っても、通信が使えず何も再生できないケースは珍しくありません。被災地では、オフライン再生の準備ができていたかどうかで、心の余裕に大きな差が出ていました。この記事では、被災地経験を踏まえ、災害時にオフラインで音楽を聴くための現実的な準備方法を整理します。
■① オフライン再生は「事前準備がすべて」
オフラインで音楽を聴けるかどうかは、発災後にはどうにもなりません。被災地では、「ダウンロードしておけばよかった」と後悔する声を多く聞きました。準備は平常時にしかできない、という前提を持つことが重要です。
■② 曲数は少なくていい
災害時に大量の音楽は必要ありません。被災地で実際に使われていたのは、数曲から十数曲程度でした。選択肢が多すぎると、操作や判断が負担になります。「これを流すだけ」という状態が、最も使いやすい形です。
■③ 歌詞のない音楽を中心に選ぶ
オフライン用として向いているのは、歌詞のない音楽や、刺激の少ない音です。被災地では、ピアノ、環境音、一定のリズムの音が長く使われていました。感情を大きく動かさないことが、継続して使えるポイントになります。
■④ アプリは機内モードで必ず試す
ダウンロードしたつもりでも、実際には通信が必要な場合があります。被災地では、機内モードにしたら再生できなかった例もありました。必ず機内モードにして、再生・操作ができるか確認しておくことが欠かせません。
■⑤ プレイリストは「ワンタップ」で再生できる形に
災害時に細かい操作はできません。被災地で役立っていたのは、アプリを開いてすぐ再生できるプレイリストでした。並び替えや検索が不要な状態を作っておくことで、負担が大きく減ります。
■⑥ ストレージ容量は意外と少なくて済む
音楽は、動画に比べて容量が小さく、数十曲入れても負担になりにくいです。被災地では、「容量が足りないと思って何も入れていなかった」という声もありました。少量でも入れておくことに意味があります。
■⑦ 定期的に再生確認をする
スマホの機種変更やアプリ更新で、オフライン設定が解除されることがあります。被災地では、「以前は使えたのに使えなかった」というケースもありました。月に一度程度、再生できるか確認しておくと安心です。
■⑧ オフライン音楽は心の非常持ち出し品
水やライトと同じように、心を守る備えも重要です。オフラインで聴ける音楽は、持ち運べる「心の非常持ち出し品」です。被災地で感じたのは、ほんの数曲が、夜や不安な時間を乗り切る支えになるという現実でした。

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