【防災士が解説】災害時に音楽と深呼吸を組み合わせる方法

災害時、不安や緊張で呼吸が浅くなっている人を、被災地で数多く見てきました。本人は気づいていなくても、体は常に警戒状態にあります。音楽と深呼吸を組み合わせることで、この状態から少しだけ抜け出すことができます。この記事では、被災地経験を踏まえ、現実的で無理のない方法を整理します。


■① 呼吸が浅いままだと心も休めない

災害時は、無意識に息を止めたり、早く浅い呼吸になりがちです。被災地では、この状態が続くことで、動悸や強い不安につながるケースが多くありました。まずは呼吸に気づくことが第一歩です。


■② 音楽は呼吸の「目印」になる

深呼吸をしようとしても、うまくできない人は多くいます。被災地では、音楽のフレーズやリズムを目印にすることで、自然に呼吸が整っていました。数を数えるより、音に合わせる方が楽な場合もあります。


■③ 吸うより「吐く」を意識する

深呼吸というと、たくさん吸おうとしてしまいがちです。被災地で効果的だったのは、「吐く時間を長くする」ことでした。音楽に合わせて、ゆっくり息を吐くだけでも十分です。


■④ 一曲分だけ行う

長く続ける必要はありません。被災地では、「一曲が終わったらやめる」という区切りが、安心して取り組める方法でした。終わりが決まっていることで、体も身構えません。


■⑤ 姿勢は整えすぎなくていい

正しい姿勢を意識しすぎると、逆に緊張します。被災地では、座ったまま、横になったままなど、楽な姿勢で行う方が続いていました。深呼吸は運動ではありません。


■⑥ 音楽は刺激の少ないものを選ぶ

テンポが速い音楽や感情を強く揺さぶる曲は、呼吸が乱れやすくなります。被災地で使われていたのは、一定のリズムで流れる静かな音でした。呼吸を邪魔しない音が適しています。


■⑦ うまくできなくても問題ない

深呼吸ができたかどうかを評価する必要はありません。被災地では、「少し息が楽になった気がする」程度で十分でした。できなかったと感じる日も、異常ではありません。


■⑧ 音楽と呼吸は心を戻す“非常用スイッチ”

災害時に必要なのは、完璧なリラックスではありません。過剰な緊張から少し戻ることです。音楽と深呼吸は、そのための非常用スイッチになります。被災地で感じたのは、「息が戻ると、心も少し戻る」という確かな実感でした。

避難の判断は、自宅周辺のリスクを事前に把握しておくと迷いにくくなります。住んでいる地域の危険箇所を地図で確認したい場合は、地域のハザード情報を地図で確認することができます。

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