【元消防職員が解説】防災×正月⑮|初日の出と避難ルート 「帰り道」が命を分ける

正月の楽しみとして人気の「初日の出」。
海岸・山・高台・展望スポットには、毎年多くの人が集まります。

しかし被災地の現場では、
「初日の出のあと」に事故・トラブルが集中していました。


■① 初日の出は「人が集中する災害リスク行動」

初日の出スポットは、

・人が多い
・道が狭い
・暗い
・寒い

この4点が重なります。

災害が起きなくても、
転倒・将棋倒し・迷子は毎年発生しています。


■② 被災地で見た「帰れなくなる人」

実際の災害現場では、

・帰り道が渋滞で動かない
・足元が凍結して歩けない
・暗くて方向が分からない

「行きは覚えていたのに、帰れない」
という人が多発しました。


■③ 初日の出で最優先すべきは「帰りの避難ルート」

多くの人は
「どこで見るか」ばかり考えます。

本当に大事なのは、

・帰り道はどこか
・別ルートはあるか
・人が少ない方向はどこか

見る前に“帰り”を決める
これが防災です。


■④ 海沿いの初日の出は「津波前提」で考える

海岸で初日の出を見る場合、

・揺れを感じたら即離岸
・防潮堤に近づかない
・最短で高台へ

これは訓練ではなく現実です。

被災地では、
「正月だから大丈夫」
という油断が命取りになりました。


■⑤ 家族・子ども連れは“集合場所”を決める

人混みでは、
一瞬で家族とはぐれます。

事前に決めるのはこの3つ。

・はぐれたら動かない
・集合場所を1か所決める
・連絡が取れなくても合流できる場所

被災地では
「決めていた家族」だけが冷静でした。


■⑥ 初日の出=寒さと体調低下もリスク

正月早朝は、

・氷点下
・強風
・長時間待機

寒さで体調を崩す人が多く、
そのまま動けなくなるケースもあります。

防寒は「見た目より命優先」です。


■⑦ 初日の出は“行かない”選択も防災

被災地の教訓として、
はっきり言えます。

行かない判断も、立派な防災。

無理をしない、混雑を避ける、
これも命を守る行動です。


■⑧ 初日の出は「帰れる人」だけが見るもの

初日の出は美しい。
でも、命より大事ではありません。

・帰り道を知っている
・避難ルートを意識している
・無理をしない

この3つがそろって、
初日の出は安全になります。

正月こそ、
「帰れる前提」で行動しましょう。

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