前回は、
「正しさ」が命を奪う瞬間
について整理しました。
今回は、さらに厄介な存在――
エスタブリッシュメントを支える“空気” に焦点を当てます。
■① 避難を止める最大の敵は「空気」
災害時、実際に多くの人の行動を縛っているのは、
・法律
・ルール
・命令
ではありません。
本当の正体は、
「周囲の空気」 です。
■② よくある「空気の言葉」
現場で何度も聞いてきた言葉があります。
・「まだ大丈夫じゃない?」
・「みんな動いてないし」
・「ここで逃げたら大げさ」
・「迷惑かけるかもしれない」
これらはすべて、
判断を止める空気の言語化 です。
■③ 空気は誰も責任を取らない
空気の恐ろしさはここにあります。
・誰が言い出したかわからない
・でも全員が従っている
・結果が悪くても責任の所在が消える
エスタブリッシュメント以上に、
逃げ場のない圧力 になります。
■④ なぜ日本では空気が強いのか
理由はシンプルです。
・集団調和を重視する文化
・目立つ行動を避ける教育
・「和を乱すな」という価値観
これらが、
非常時でも無意識に作動します。
■⑤ 空気は「正常性バイアス」と結びつく
空気は、心理的バイアスと結合します。
・みんな逃げていない → まだ平常
・異変を認めると不安が増す
・不安より安心を選びたくなる
結果として、
「今まで通り」が選ばれる。
■⑥ 空気に逆らう人は浮く
災害時でも、
・一人で避難する人
・早めに動く人
は、こう見られがちです。
・神経質
・大げさ
・協調性がない
この評価が怖くて、
人は動けなくなります。
■⑦ 空気は命より優先されることがある
これは厳しい現実ですが、
・命より
・家族より
空気を優先してしまう場面 が、
実際に起きています。
それほど、空気は強い。
■⑧ 自律型避難は「空気を壊す行為」
自律型避難とは、
・空気を読むことをやめる
・浮くことを受け入れる
・先に動くことを選ぶ
という行為です。
これは勇気が要ります。
■⑨ 空気から自由になるための視点
一つ、覚えておいてほしい考え方があります。
「その空気は、誰の命を守るためのものか?」
・守っているなら従う価値がある
・守っていないなら、従う理由はない
判断基準はそれだけで十分です。
■⑩ 空気より、帰る場所を守れ
避難は、評価されるためにするものではありません。
・家に帰るため
・家族に会うため
・生き延びるため
空気を壊してでも守る価値があります。

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