【防災士が解説】本当に必要な防災グッズとは?「足し算防災」より「生き残る装備」

災害は、いつ起こるか分からない。
だからこそ大切なのは、「全部そろえること」ではなく、本当に必要なものを確実に持つことだ。

防災グッズは多ければ安心、ではない。
重すぎるバッグは逃げ遅れの原因になり、使い慣れていない道具は役に立たない。


■① 防災グッズの基本は「4つの軸」で考える

防災用品は、次の4カテゴリで整理すると判断しやすい。

・食料・燃料
・情報・充電・作業
・衛生・防寒
・あると生存率が上がる補助アイテム

この視点で考えると、「何が不要か」も見えてくる。


■② 食料・燃料|“温かく食べられる”が最優先

災害時、体力と判断力を保つ最大の要素は「食事」だ。

・長期保存パックごはん
・レトルト食品
・缶詰(肉・魚)

ポイントは、電気がなくても食べられること

さらに、

・シングルバーナー
・ガス缶
・簡易加熱キット

など、普段から使い慣れた熱源があると、非常時でも迷わない。

水は大人1人あたり
1日3リットル × 最低3日分 が目安。


■③ 情報・充電・作業|「知る・つながる・直す」

災害時は、情報が命を分ける。

・手回し式ラジオ
・充電機能付きライト
・モバイルバッテリー

電池切れ前提の装備ではなく、自力で発電できるものが理想だ。

作業用としては、

・マルチツール
・ナイフ
・ロープ

があると、応急対応・固定・修理に役立つ。


■④ 衛生・防寒|体調を崩さない備え

災害時は、清潔を保てないことが大きなストレスになる。

・水のいらないシャンプー
・ウェットティッシュ
・簡易トイレ

寒さ対策としては、

・防寒シート
・ダウンやフリース
・手袋・ニット帽

体温低下=判断力低下=危険という認識が重要。


■⑤ あると生存率が上がるアイテム

必須ではないが、あると決定的に助けになるもの。

・持ち手付きウォータータンク
・ホイッスル

水の運搬は想像以上に過酷。
また、衰弱時に声を出せない場合、ホイッスルは命綱になる。


■⑥ 防災バッグは「軽さ」が正義

防災バッグは重ければ良いわけではない。

逃げるときに重要なのは、

・背負ったまま走れる
・長時間歩ける
・狭い場所でも邪魔にならない

という点。

近年注目されているのが、UL(ウルトラライト)発想の防災装備だ。

小さく、軽く、機能性が高いものを厳選することで、
避難行動の自由度が一気に上がる。


■⑦ 毎日持ち歩ける「防災ポーチ」という考え方

大災害は、自宅にいる時とは限らない。

だからこそ、

・ミニライト
・小型モバイルバッテリー
・ホイッスル
・常備薬

などを入れた「防災ポーチ」を日常携帯するのも有効だ。


■⑧ 防災セットは「完成品」ではない

市販の防災セットは便利だが、それで終わりではない。

・使い方を知らない
・どこにあるか分からない
・自分に合っていない

これでは意味がない。

必ず一度開けて、
使って・減らして・入れ替える


■⑨ 防災の本質は「選択力」

防災は、モノ集めではない。

・何を持つか
・何を捨てるか
・どう使うか

この判断力こそが、防災力。


■⑩ 今日できる最小行動

・防災バッグを開ける
・重すぎる物を抜く
・使ったことのない道具を試す

それだけで、防災レベルは確実に上がる。

「本当に必要なもの」は、持ちすぎない防災から見えてくる。

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