■ 1. チリ:地震国ならではの“授業再開の速さ”
南米のチリは世界有数の地震大国。
そのため、学校の再開スピードがとても速い。
特徴
- 校舎の耐震化基準が極めて厳しい
- 損傷箇所の修繕マニュアルが整備
- 仮設教室を即座に設置
- 先生も子どもも“地震授業”が日常
日本が学べる点
- 仮設教室の即時設置
- 耐震化のさらなる強化
- 学校再開の手順の標準化
■ 2. アメリカ:避難所と学校を“完全分離”
アメリカでは学校を避難所にしない地域も多い。
特徴
- 避難所は別施設に整備
- 学校は教育機能を守るため早期再開
- 体育館などは被災者支援センターとして活用
- 子どもの学びの保障を最優先
日本が学べる点
- 避難所と学校の分離を検討
- 学校機能保護を最優先に
- 子どもの生活環境を早期回復
■ 3. フィリピン:屋外授業の文化
災害が多いフィリピンは、校舎が被災しても教育を止めない工夫がある。
特徴
- 木陰やテントで授業を続行
- 教科書のデジタル化が進む
- 教員の災害研修が多い
- 子どもたちも“防災の知恵”を持っている
日本が学べる点
- 屋外授業や臨時教室の活用
- デジタル教材の普及
- 教員研修の強化
■ 4. ニュージーランド:学校防災の“生徒参画”
学校防災を大人だけでなく、生徒自身の行動で支える。
特徴
- 生徒が避難訓練を企画
- 防災委員会を生徒が運営
- 心のケアの授業が定期開催
- 地域防災イベントにも参加
日本が学べる点
- 生徒参加型の学校防災
- 学校×地域の連携
- 子どものメンタルケア教育
■ 5. スウェーデン:家族支援と学校をセットで支援
学校再開は“家庭の安定”とセットで考える。
特徴
- 保護者への心理支援
- 家庭訪問で生活状況の確認
- 子どものストレスケアを優先
- 教室環境を整えてから授業再開
日本が学べる点
- 家庭支援と学校再開の連動
- 子どもの心のケアの充実
- 学校環境の丁寧な整備
■ まとめ
世界の学校防災は「教育を止めない」工夫で進化している。
- チリ → 耐震化と授業再開の速さ
- アメリカ → 避難所と学校の分離
- フィリピン → 屋外授業の柔軟性
- NZ → 生徒参画型の防災
- スウェーデン → 家庭支援との一体化
災害大国の日本だからこそ、
“教育を守る防災”から学べることがまだまだ多い。

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