災害が起きた直後、最初に困るのは「身分を証明できない」「手続きに必要な情報が分からない」という状況です。
水や食料の不足と同じくらい深刻なのが、重要書類を失うことによる生活再建の遅れです。
火災や浸水で原本が使えなくなっても、
写真やデータがクラウドに残っていれば、次の行動に移れます。
防災として現実的で効果が高いのが「重要書類のクラウド保存」です。
■① 災害時に身分証・書類が必要になる理由
被災後、次のような場面で本人確認や書類情報が求められます。
・罹災証明書の申請
・避難先や仮住まいでの本人確認
・保険金請求
・ローン返済猶予や相談
・行政支援・給付金の手続き
原本がなくても、内容が確認できる画像や控えがあるだけで進む手続きは少なくありません。
■② 優先してクラウド保存したい重要書類
すべてを完璧に揃える必要はありません。
まずは「本人確認」と「お金」に直結するものからで十分です。
・運転免許証
・健康保険証
・マイナンバーカード
・パスポート
・住宅ローン・教育ローンなどの返済計画書
特にローン返済計画書は、
被災後の返済相談・猶予手続きで重要な情報になります。
■③ 撮影する際の基本ルール
撮影はスマホで問題ありません。
大切なのは「後から読めること」です。
・文字や番号がはっきり写る明るさ
・四隅まで入れて撮影
・表裏があるものは両面
・ピンボケは撮り直す
見栄えよりも、情報が確実に読み取れることを優先します。
■④ クラウド保存は1か所で十分
保存先は、普段使っているクラウドで構いません。
・Googleフォト
・iCloud
・Googleドライブ
・OneDrive など
フォルダ名を
「防災」「重要書類」などにまとめておくと、
災害時に探す時間を減らせます。
あわせて次の確認もしておきます。
・パスワードを忘れていないか
・機種変更後もログインできるか
・家族が代わりにアクセスできるか
■⑤ 原本は「守る前提」で保管する
クラウド保存は原本を不要にするものではありません。
原本は次のように保管すると安心です。
・防水・防塵の書類ケースにまとめる
・持ち出しやすい場所に置く
・家族全員が保管場所を知っている
「原本は守る」「情報は残す」
この二重の備えが、防災として最も強い形です。
■⑥ まとめ:書類のクラウド保存は“今日できる防災”
免許証、健康保険証、マイナンバーカード、パスポート、ローン返済計画書。
これらを撮影してクラウドに保存するだけで、
・被災後に動けなくなるリスク
・手続きが止まる不安
・生活再建の遅れ
を大きく減らすことができます。
防災は特別な準備ではありません。
今日5分でできる行動が、災害後の安心につながります。

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