災害に備えて、免許証や保険証、マイナンバーカードなどをクラウド保存することは、非常に有効な防災対策です。
一方で、「個人情報が漏れないか不安」「クラウドは危険では?」と感じる人がいるのも事実です。
防災としてクラウド保存を活かすためには、やりすぎない・甘く見ないというバランスが重要です。
ここでは、今日から意識したい個人情報保護の基本ポイントを整理します。
■① クラウド保存の最大リスクは「設定ミス」
クラウドそのものよりも、実際に多いのは次のような人為的ミスです。
・誰でも見られる共有設定のまま保存
・SNSや他アプリと自動連携している
・端末ロックやパスワードが弱い
・家族以外にアカウント情報を伝えている
つまり、便利さを優先しすぎた状態が一番危険です。
■② 保存する情報は「最小限」にする
防災目的で必要なのは、すべての情報ではありません。
・氏名
・生年月日
・証明書番号
・発行元
これらが確認できれば、手続きが進む場面は多くあります。
クレジットカード番号や暗証番号など、不要な情報まで写さないことが基本です。
■③ フォルダ・ファイル名で内容を特定しない
意外と見落とされがちなのが、ファイル名です。
×「マイナンバーカード表裏」
×「住宅ローン返済計画書2025」
〇「重要書類①」
〇「防災用データ」
中身が分からない名称にしておくだけでも、情報漏えい時のリスクを下げられます。
■④ 二段階認証は必ず設定する
クラウドを使うなら、二段階認証は必須です。
・パスワード+SMS
・パスワード+認証アプリ
これだけで、不正ログインのリスクは大きく下がります。
「面倒だから設定していない」は、防災の観点では危険です。
■⑤ 家族共有は「方法」を決めておく
災害時、自分が動けない可能性も考えます。
・家族がログインできるか
・緊急時にどう伝えるか
・紙で最低限のヒントを残すか
アカウント情報をそのまま共有するのではなく、
家族に伝える手段を決めておくことが大切です。
■⑥ 公共Wi-Fiでは絶対に操作しない
避難所や外出先の無料Wi-Fiで、
・クラウドにログイン
・重要書類を開く
これは避けるべき行動です。
どうしても必要な場合は、通信環境が安全かを確認してからにします。
■⑦ まとめ:守れる範囲で「賢く備える」
クラウド保存は、防災として非常に効果的です。
ただし、
・保存しすぎない
・設定を甘くしない
・使い方を決めておく
この3点を守ることで、初めて安心につながります。
防災は「ゼロリスク」を目指すものではありません。
現実的にリスクを下げる判断を積み重ねることが、命と生活を守る備えになります。

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